概要
小熊、礼子がいるクラスの文化祭実行委員。アニメでの声優は日岡なつみ。
小説では2巻、漫画では3巻より登場。アニメでは1話からモブとして顔を出しているが、作中に絡むようになるのは7話からである。
生い立ち
元々は東京に住んでいたが、父親が脱サラし北杜市へ移住。自宅はドイツ風ベーカリーとアメリカ風カフェ(建物自体はスイス風で屋号はフランス語とややこしい)を営んでおり、後に小熊と礼子のたまり場になる。本作では唯一家族が登場しており、2年次は父親との母親の3人で、3年次からは東京に残っていた妹の慧海も合流し4人で暮らしている。
家族揃って欧米好きであるが好きな国がバラバラで、椎はイタリア、父親はドイツ、母親はアメリカである(慧海は好きな国とまではいかないが、フランスの外人部隊に入ろうとしていた)。椎としてはイタリア風の喫茶店に改装したい模様で、エスプレッソの勉強をしている。
容姿
母親の遺伝が強いためか身長は140cmかそれ未満と非常に小柄で、小学生の頃から体形があまり変わっておらず、これに近いこれである。あまりの小ささに「カブの前かごに乗せられるのでは」と小熊は思っており、当初は冗談であったがその後の展開でそれが遂行されることになる。
髪色は小説および漫画では水色であるが、アニメでは他の登場人物が黒髪ということもあり灰色になっている。左目に泣きぼくろがあり、漫画版ではそれが省略されていたが、アニメのキャラデザでつけられたため漫画版でも5巻からはつけられている。
小熊や礼子と比較してスカート丈が短い。前の2人は膝にかかる程度の長さに対し椎は膝上10cm以上である。先述の通り身長が圧倒的に低いのでどれだけ短いかわかると思われる。
性格
見た目はおとなしめで臆病な感じの一方、好奇心が非常に旺盛である。休日になると電車で甲府市まで行き、イタリア風喫茶店の準備のため買い出しを行なっている。一方で注意力が散漫な部分があり、小熊や礼子はそれを心配している。かなりおせっかいであり、妹の世話に手を焼いていたりする。
文化祭に出し物を出せなくなりそうになりかけたところを小熊と礼子に助けられたことにより、2人と仲良くなる。特に小熊に対しては非常に懐いており、小説では小熊と一緒に大学生活を送ろうと準備をしていたほどである。一方で礼子に対しても基本は親しいが、礼子の無茶な言動にドン引きすることもある。
所有自転車・バイク
アレックス・モールトン・AM20
高校入学を機に父親からプレゼントされた自転車。見た目によらず速度も出るうえ坂道もものともしない。アニメ第1話ではシティサイクルに乗った小熊をあっさり追い抜かしているほか、武川地区から日野春駅の途中には勾配のある長い登り坂があるが椎が降りることなく駆け上がれるほどである。その性能の良さから値段相応で、椎の乗っているタイプであれば新車のスーパーカブ50が3台買える。
椎はこの自転車を非常に気に入っていたが、そのあまりの性能の良さから過信してしまい、また小熊や礼子のカブに追いつこうと結構無理な走行をしていた。そしてそれが祟り、結果モールトンは大破してしまう。
そのままスクラップになるかと思いきや、シノさんの店でフレームのプレス・溶接による修繕、ギア類はメルカリで中古品を取り寄せ復活。慧海がリトルカブを乗っていってしまったときの予備車となっている。このあたりの顛末はアニメでは描かれていない。
なお、修理中、リトルカブを買うまでの間は、家にあったが誰も使っていなかったホイールの大きなシティサイクル(ママチャリ)を通学に使用している。アニメでは白に近いクリーム色。
ホンダ・A-C50リトルカブ
モールトンの大破後、小熊と礼子との旅行を機に原付免許を取得し購入したもの。値段は上述のアレックス・モールトンの3分の1ほどであるが、椎の貯金だけでは足りず、半分を父親からの借金で賄っている。デザイン性重視のためカラフルな色が選択でき、椎は水色のものを手に入れている。電子制御のインジェクション式。
ホイールサイズがスーパーカブ50より小さい14インチで、かつ排気量向上を行なっていないため最高速度30km/hや大きい交差点での二段階右折が必要であるが、椎の行動範囲は小熊同様向上しており、小説では小熊や礼子と一緒に相模湖まで行ったり、大学受験の際は東京の試験会場(片道200km)までリトルカブで往復している。
恵庭椎のモデル
恵庭椎にはモデルとなったキャラクターがおり、「ご注文はうさぎですか?」の香風智乃であることが原作者のトネ・コーケンによって明かされている。当初恵庭椎は文化祭でのモブ扱いで終わらせる予定であったが、2015年秋アニメの第二期終了後重度のごちうさロスにかかっていたところ、智乃をモデルにした恵庭椎をレギュラー化させたとのこと。なお、名前はバイク(や自動車、特にトヨタ車)の工具メーカーである京都機械工業の略称・KTCが由来である。