概要
ホンダが1997年に発売した原付バイクで、スーパーカブの派生車種の一つ。
スーパーカブ50のホイールを17インチから14インチにサイズダウンし、外装部品を小ぶりで丸みを帯びたものに交換した車両。
フレーム自体はスーパーカブと共通だが、この変更のおかげで低く可愛らしいデザインに仕上がっている。
女性ユーザーの取り込みを意識し、カラーリングも明るい色を積極的に採用した。
グレードはセル付きとセル無しがあり、セル付きは4速ミッション、セル無しは3速ミッションを搭載。
当初はキャブレター仕様で登場し、2007年からはスーパーカブ同様に環境規制対応でインジェクション仕様に変更した。
インジェクション車はエンジンが黒塗装なので容易に識別可能である。
2017年に生産終了。
同年にモデルチェンジした新型スーパーカブが明るいカラーリングを設定した為、事実上の吸収となった。
また、資料によっては2018年に登場したクロスカブ50を後継としている。
余談
2012年に本家スーパーカブがモデルチェンジし、生産が中国に移管された後も、リトルカブだけは旧モデルの構成のまま国内で生産し続けた。
これは、国内におけるスーパーカブの系譜を絶やさないためというホンダの想いによるもので、同社にしては珍しく需要や合理性を度外視した判断であった。
2017年の新型スーパーカブは国内生産に戻った事から、リトルカブはその役目を全うして生産を終えた。