概要
トネ・コーケンの小説『スーパーカブ』の登場人物である礼子は登場当初「成績優秀・スポーツ万能」という設定で、小熊は当初高スペックな礼子を敬遠していたほどである。
しかし話が進むにつれて「あれ?この人おかしいぞ?」な言動が目立ち始め、そのあまりのアレっぷりにKADOKAWA屈指の残念系美少女と化し、作中でも小熊や恵庭椎の反応がこれやこれになっているのはいうまでもない。
無礼子一覧
アニメ
- 第4話で富士山のアルバイトをする時も小熊の「どこへ行くの?」との問いに「近くて、遠い場所」という同じKADOKAWAのある作品を連想させる発言。(※1)
- 第5話のバイト回でカブを使っての坂路確認でバランスを崩して転倒しているが、(富士山五合目以上の悪路とはいえ)その転びぶりが派手なうえ、悔しさのあまり「チクショー!」と叫びながら富士山を殴る(この回ではそれまでのクラシック調ではなくロック調の曲が流れたため、異色な感じが際立っている)。しかもあれほど転んで(最後は崖から転げ落ちてる)MD90もかなり損傷したのに当の本人は軽傷で済んでいるという鉄人っぷりを披露している。
- 第6話の修学旅行で小熊と一緒にお風呂へ入ったとき北杜から鎌倉までカブで来た小熊の話を嬉しそうに聞くも、その顔つきが若い娘に下心のあるオヤジそのものであった。
- 「服が汚れる」という理由で生まれたままの姿でカレーを食べようとする。第11話ではパンイチに胸をタオルで隠した状態でカレーうどんを、第12話ではタオルで胸を隠しただけの状況でカレーライスを食べようとして小熊に服を着るよう怒られている。アニメではパンイチや下を映さない描写で、漫画でも同様の描写があるが、エヴァ風の構図で規制をクリアしている。「カレーは裸で食べるもの」というどこかで聞いたことのあるような迷言も残した。
漫画
- ウインドシ-ルドを装着したカブの試乗のためフルフェイスのヘルメットを被ったまま信用金庫の窓口へ向かう(知り合いの信用金庫課長曰く「まるっきり強盗」「銃とか持ってたら数え役満」)。ちなみにアニメではヘルメットは脱いでいる。
- 小熊が椎の父親からインナーを貰うも誰もサイズ調整ができず、(椎の家族全員に聞いたうえで)礼子に聞いた結果、返ってきた答えが「切って糊で貼るぐらいならできる」。ちなみに料理もほとんどできず、「他は優秀だが家庭科だけは苦手」という女子力が排除されているスペックである。このシーンはアニメでは3人(小熊、椎、椎の父)が礼子を見るも礼子の反応を見て「この子は無理」といわんばかりに諦めている。
- 小熊が伸びて切り揃えようとしてた髪を「オーバーホールよりずっと簡単」と未経験なのにノリノリで切り、案の定失敗して小熊は卒倒(その後椎の仕上げで事なきを得る)。
- 小熊や椎と旅行へ行き、桜を見て花びらを持ち帰ろうとしたのに対し、「いっそのこと枝ごと」と言い出し制止させられてる(アニメでは描写なし)。
例外
上述を見る限りだとただの無礼者と思われるが、身をわきまえている部分もある。
- 全般的にぶっきらぼうで友達付き合いが苦手な小熊を察し、あの手この手で絡むなど気を使っている。
- アニメ第3話で知り合いの信用組合課長の元へ赴く際、小熊に菓子折りを持たせている。その時レジで小熊が袋は不要と言っているのに対し礼子はすぐに紙袋をつけてほしいと言っている。菓子折りは紙袋に入れて渡すのが普通だが、経験のない小熊は普段のレジ袋不要のノリで言ってしまったのに対し礼子は少なくともその部分の礼儀は理解している。
関連タグ
れいこぐ:礼子が無礼子でなければ多分誕生しなかった。
カブぴょい:そしてこの有り様である。
補足
※1:カブでの富士登山はゆっくり走れば一見簡単そうに見えるが、実際は悪路もさることながら高度上昇率が徒歩登山より桁違いに高く、高山病リスクは「弾丸登山」以上である。作中でも礼子が先へ進めないほどとなり、大変危険であり、違う遠い場所に行きかねない。