ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

EF62

いーえふろくにまたはろくじゅうに

日本国有鉄道(国鉄)の直流用電気機関車
目次 [非表示]

概要編集

1962年に信越本線碓氷峠区間(横軽)の本務機用に54両が製造された電気機関車である。同区間の補機用であるEF63とは同時期に設計・製造されており、両者は協調運転が可能な設計になっている。


設計・構造編集

新系列直流F型機関車としては初めて正面に貫通扉を設け、台車は動輪が3軸×2の仕様となった。

また当初は自重を92tに抑える目論見があり、屋根や屋上モニターにガラス繊維強化プラスチックを使用して軽量化を図ったが、ほどなく信越本線内が高規格化されたため、逆に死重を積む羽目になってしまい、あまり意味をなさなかった事例もある。


なお、EF64は当機やEF63を設計の母体として、横軽用の装備を撤去のうえ機構を整理、EF60並みの低速設定ギアをEF65と同等の高速ギア比として、高速対応化した汎用勾配線機である。


運用編集

貨物列車の減少や、首都圏北陸圏は信越本線より距離の長い上越線経由の方が早く到達でき、かつ長編成が組めることから、国鉄の経営が傾いた1970年代から運用は次第に減少していった。1975年には暴走転落事故で罹災した2両が廃車になっており、代替として製造されたのは横軽には使用できない、汎用性だけがとりえのEF81であった。


誕生から20年余りたった1984年には約半数が東海道本線山陽本線EF58用の荷物列車の置き換えで転出した。しかし、この運用も1986年には荷物列車が廃止となったことで全廃され、本来の信越本線での運用も激減する一方であった。JR化した際に引き継がれたのはわずか6両で末期は3両となり、細々と臨時列車運用についていた。これも1997年の長野新幹線開業による碓氷峠区間の廃止で、完全に用途を失い、1999年までに廃車となっている。


なお、東海道本線・山陽本線の運用では、元々高速走行対応ではない車両を長区間高速で走らせたことから故障が相次ぎ、代走でEF58やEF65(この場合暖房はかからない)が走ったほどであった。また、JR化までには全廃されていたが、一部が1988年の瀬戸大橋開業前の試運転では死重として使用されており、登場時にはまず想定していなかった鉄路を伝っての四国入りも果たしている。


碓氷峠鉄道文化むらなどで3両が静態保存されている。


関連タグ編集

日本国有鉄道国鉄) 電気機関車

EF63 EF64 信越本線 碓氷峠横軽

関連記事

親記事

電気機関車 でんききかんしゃ

兄弟記事

  • EF66 いーえふろくじゅうろく
  • EF81 いーえふはちじゅういち
  • EH800 いーえいちはっぴゃく
  • もっと見る

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 41002

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました