ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

1966年11月6日放送。

脚本:藤川桂介

監督:飯島敏宏

特技監督:高野宏一


あらすじ編集

世界的に有名な冒険家イエスタデイが突如消息を絶ってから一週間。報告を受けた科学特捜隊が調査に乗り出した。

イエスタデイがバローン砂漠で不思議な隕石を手に入れていたことを知った科特隊は、隕石目当ての誘拐犯に連れ去らわれたのではないかという仮説を立てる。

イデとアラシは彼の秘書である藤井洋子が怪しいと疑うが、彼の自宅で出迎えた洋子の姿を見て絶対怪しい人じゃないよと話し合う。

彼女の証言ではイエスタデイと一緒に彼が手に入れた隕石も無くなってしまったという。

ふたりが洋子から聞き込みを続けているとイエスタデイ邸に地震が起こる。

3人が外に出るとなんと目の前の中庭にイエスタデイが倒れていた。

起き上がったイエスタデイは「ミスターフクイ、危ない!」と声を上げた。

ミスターフクイとは彼の友人の福井一郎博士。イエスタデイがバローン砂漠で見つけた隕石は赤い隕石と青い隕石の2つであり、そのうち赤い隕石を藤井博士に預けていた。

赤い隕石は福井博士の研究所で見つかった。福井博士の身柄も保護し、あとは青い隕石を探すだけとなった。

そのころ熱線研究所の川口博士は路上に落ちていた青い石を拾う。それこそがイエスタデイが見つけた青い隕石だった。

博士が隕石にスペキュラー熱線を照射すると、突然隕石はV字型に展開し周囲の空間をゆがませてしまう。

助手の吉沢が慌てて実験室のドアを開けると、ドアの中は前衛芸術のような光景になっていた。

研究所から通報を受け科学特捜隊が駆け付ける。研究所では青い隕石が宙に浮いていた。

吉沢は廊下に出ようとドアを開けるが、ドアは研究所の裏山につながっており斜面を転がり落ちてしまう。

外への通信も途絶したことからハヤタは研究所が四次元空間に閉じ込められたと判断。イエスタデイもまた四次元空間に迷い込んでしまったのではないかと推測する。

ハヤタが青い隕石を外に放り投げると異変は収まった。川口博士を救出し、青い隕石も回収する。

科特隊は「隕石が2つに分かれていたから悪さをしたのでないか」と考え、隕石を1つのバリアーケースの中に入れて今後の対応を検討することにした。


一方ホシノ少年も隕石について独自に調査する。イエスタデイに聞き取り調査をすると、「2つの隕石は1つになるが、1つになると恐ろしいことが起こる」と証言を得た。

ハヤタも川口博士から「2つの隕石が融合して巨大生物になる可能性がある」との見解を聞く。

フジ隊員が保管室に行くとなんとホシノ少年が勝手に上がり込んでいた。ホシノ少年は「2つにすると危ないんだ」と訴えるがフジ隊員は聞く耳を持たない。

ふたりが目を離した隙に隕石は融合。科特隊基地内は時間と空間がねじ曲がった四次元現象に囚われてしまった。

基地の外に出たフジ隊員とホシノ少年、そして研究所から戻ってきたハヤタが目にしたのは、2つの隕石が融合した、四次元怪獣ブルトンの姿だった。

キャップ、アラシ、イデ、福井博士、洋子はそれぞれ基地からの脱出を試みるが、キャップとアラシは通路を走っているとどことも知れぬ草原に迷い込み、イデは福井博士と洋子と共に階段を上っているといつの間にか空の彼方へと続いていく階段を全力疾走していた。

出口が見つからないならとイデは崖の上から飛び降りようとする。あんまり突飛なことはよした方がいいと制止する福井博士を尻目にイデは崖から飛び降りる。

「チキショー!今度は暗闇の世界か!?」周囲を探りながら進むイデ。しかしその実はゴミ箱を頭にかぶったまま右往左往していた。

キャップとアラシも壁に体当たりをすればどこかに出られるのではないかと試すが結局作戦室に戻ってきてしまった。

どうにか作戦室に戻ってきた福井博士と洋子。頭にゴミ箱を被ったままのイデも合流する。


一方外ではハヤタが基地の中に連絡を試みるが通信が途絶しており、四次元現象に囚われていることを知る。

防衛軍に応援を要請し、戦車隊と航空隊が出動。61式戦車F-4戦闘機が包囲するが、突然火の玉が降り注ぎ戦車隊を襲う。

航空隊がロケット弾で攻撃するとブルトンは戦闘機に光線を放つ。

すると戦闘機が地を這い次々と破壊される。

生き残った戦車隊がブルトンに向けて前進するが、ブルトンは戦車隊にも光線を放つ。すると今度は戦車が空を飛び、あっという間に壊滅させられてしまった。


ハヤタはベーターカプセルを点火しウルトラマンに変身。だがブルトンは飛び蹴りを食らわせようとしたウルトラマンを空中で停止させ、底なしの穴に落としてしまう。

ウルトラマンは高速回転してエネルギーを逆流させる「ハイスピン」で四次元現象を脱出。ブルトンは空を飛んで逃げようとするが、すかさずスペシウム光線を2発叩きこんだ。

ウルトラマンから見て手のひらサイズになったブルトンは、そのままウルトラマンに握りつぶされた。


ホシノ少年が姿を消したハヤタを探していると、路上で倒れているハヤタを発見した。

科特隊の基地内部でも異変が収まったことを察知する。イデとアラシは四次元怪獣を倒そうと息巻くが、そこにハヤタが現れた。


今回の事件でハヤタを助けた功績を認められたホシノ少年。なにか褒美をと考えたキャップはホシノ少年に隊員服を与え、少年隊員に任命する。

みんなに拍手で迎えられるホシノ少年だった。


余談編集

ゲスト出演編集

隕石を手に入れた冒険家イエスタデイはハンス・ホルネス

福井一郎博士は永井秀明

藤井洋子役の那須ますみはフジ隊員役の候補だったとされる。

川口博士は舟橋元、助手の吉沢は佐竹弘行


ロケ地編集

イエスタデイ邸は『ウルトラQ第28話で友野健二邸として登場した田園調布の洋館。1970年代ごろまで残っていたがその後建て替えられ、1990年代には駐車場になったという。

川口博士の研究所は東京よみうりカントリークラブにあったクラブハウス「讀賣スタードーム」。1987年にドーム屋根が撤去され現存しない。

キャップとアラシが走る草原はカントリークラブのコースである。

直前のキャップとアラシが走る科特隊基地の通路は世田谷区立総合運動場体育館。以後の作品でも体育館の内外が防衛チームの基地という設定で撮影されている。

イデが全力疾走する階段は横浜市青葉区梅が丘の造成地。階段は残っているが現在は周囲に住宅が立ち並んでおり全く異なる光景になっている。その後第32話でもこの階段でロケが行われている。

ハヤタが科特隊基地内に連絡を試みるカットは多くの特撮テレビドラマでおなじみの長沢浄水場


脚本との相違編集

生原稿でのタイトルは「怪人イエスタデイ」だったとされるが準備稿段階で「無限へのパスポート」に改題されている。

準備稿段階ではイエスタデイは四次元空間を2週間彷徨った末に死亡してしまう。

隕石は川口天文台の実験台でブルトンになる。その姿については「動物とも植物ともつかないコウモリのような羽」、「体いっぱいに付けたミノムシのようなもの」、「首のようなものが現れ鋭く長い針を突きだす」など完成作品のブルトンとまるで異なる描写がされている。

ちなみにラストシーンではホシノ少年は科特隊の少年隊員には任命されず、またしてもフジ隊員につまみ出されてしまった。


決定稿では吉沢が研究室のドアを開けようとすると開かないという描写で、前衛芸術のような空間は撮影段階で追加されたカットとされる。

またイデが昇っていく階段は決定稿では下り階段で場所も川口研究所。

飯島は異次元空間の描写について藤川から相談された際に「無限階段で行こう」と提案、造成地の階段を合成して作り上げたと語っている。


関連タグ編集

ウルトラマン

第16話 ← 第17話 → 第18話

関連記事

親記事

ブルトン ぶるとん

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 118

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました