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概要編集

1966年1月30日放送。

脚本:山田正弘

監督:野長瀬三摩地

特技監督:川上景司


あらすじ編集

万城目淳は、夏の南極基地の取材のために観測船「たか丸」に乗っていた。船上で写真撮影をしていた万城目は、上空を謎の黒煙が通過していくのを目撃する。

すると周囲の気温が急激に低下し始めた。エンジンも停止し氷山に衝突した際に船が大きく揺れた際に、怪我を負った万城目は、東京の土を持ち込んで咎められていた女医の久原羊子と知り合い、手当てを受ける。


ナレーター「吹雪に包まれた南極大陸。そこにはまだわからないいろいろな謎があります…南極基地に起こった恐ろしい事件に、みなさまをご案内致しましょう」

基地についた一同だったが、猛吹雪により航空機による物資輸送がうまくいっていなかった。しびれを切らした隊員の一人である伊東が雪上車を動かすべく外へ出た。万城目も手伝おうとするが、隊長に止められる。

万城目の本来の目的は、3年前に南極で失踪した生物学者・野村隊員の捜索だった。それを知っていた隊長は、万城目に野村の日記を渡した。その日記には「また聞いた。ペギラ」という一文が記されていた。


その時、外で伊東の乗っていた4tもの雪上車が木の葉のように空中へ吹き飛ばされていた。さらに夏の平均気温がマイナス1度であるにもかかわらず、マイナス100度にまで低下していた。天候悪化により伊東の救助はできず、万城目は、この寒波はただごとではないと考えるのだった。

その夜、万城目は隊員たちに黙って雪上車を使って探索に向かおうとするが、先んじて羊子が向かおうとしていた。そこへ全身雪まみれとなった伊東が凍えながら帰って来た。羊子の治療でなんとか一命を取り留めた伊東は正気を失っており怪物を見たと言い、その後、「野村……野村だ!」と発した。それを聞いた羊子は四駆車で外に出てしまう。


後を追った万城目は、気を失っている羊子と3年前に野村と共に行方不明となっていた犬のサブローを発見した。さらに地面に氷漬けになっている野村の亡骸を発見した。

サブローがずっと野村を守っていたのだという羊子。すると二人の前に怪獣ペギラが現れた。ペギラは冷凍光線を吐き、万城目たちは吹き飛ばされてしまう。

目を覚ました万城目たち。羊子は野村の婚約者で、野村を探すために越冬隊に志願したと明かし基地へ帰還。さらに、ペギラは、サブローが食べて生きながらえてきた、特殊なコケが苦手なことが判明する。そのコケは基地で飼われていたアザラシが食ったところ死んでしまったという、南極に生きる生物の弱点だった。

そこに、基地を襲おうとペギラが出現。万城目たちはコケから抽出した物質「ペギミンH」を気象観測用ロケットに詰め込んでペギラを攻撃する作戦を立てる。ロケットは一発しかなく、失敗は許されない。

ギリギリまでペギラをひきつけ、ロケットを発射。ロケットが命中したペギラは苦しみだし、黒煙と共に上空へと逃げ出すのだった。


野村の亡骸の上には石を積み上げた墓が作られ、羊子は野村の故郷である「東京の土」を撒いた。

そして、万城目達は帰国の途に着いたのだった。


ナレーター「どんな動物にも必ず嫌いなものがひとつはあるものです。もしあなたが怪獣に襲われたら、何をさておいてもまずそれを探すことです……」


余談編集

全編セット撮影編集

『ウルトラQ』では唯一の全編がセットで撮影されたエピソード。野長瀬三摩地監督の意向で大規模なセットが作られたとされる。

またスクリプターの宍倉徳子の証言では撮影終了後に円谷英二が自宅にあった「円谷特技研究所」で大部分を再編集したとされている。


ゲスト出演編集

メインゲストの久原羊子役は田村奈巳(クレジットは「田村奈己」)。岡本喜八監督作品の常連だが、実は江戸川由利子役の候補であり、次回作『ウルトラマン』でもフジ・アキコ隊員役の候補であった。

越冬隊の天田隊長役は松本克平

伊東隊員役はゴジラシリーズや東宝戦争映画でおなじみ伊吹徹。井上隊員役はこちらも東宝特撮映画でおなじみ岡豊

池田隊員役は森山周一郎

名無しの隊員役の今井和雄は次回「育てよ!カメ」に別役で出演している。

鈴木副隊長役は黒木順。クレジットされていないが声は内海賢二の吹替。

観測船たか丸の冨士井船長役は石島房太郎


関連タグ編集

ウルトラQ ペギラ ペギミンH 南極


制作順

第13話 ← 第14話 → 第15話


放送順

第4話 ← 第5話 → 第6話

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