概要
ムーキー・ベッツ(英語: Mookie Betts、本名:マーカス・リン・ベッツ〈Markus Lynn Betts〉、1992年10月7日 - )
身長175cmとMLBの選手としては非常に小柄(MLBの平均身長は187cm)だが、ホームランを量産できる打撃センスとパワーを併せ持ち、外野・内野問わず守れるユーティリティに加えて毎年平均で20盗塁を記録する走攻守全てにおいて優れたバッター。
2018年には年間MVPも受賞している。
2011年のMLBドラフト5巡目(全体172位)でボストン・レッドソックスから指名され、8月15日に契約。
2015年は中堅手のレギュラーに定着し初めて規定打席に到達した。
2016年は自身初となる3割・30本塁打・100打点を達成した。オフには自身初となるシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を受賞した。
2020年2月10日トレードで、デビッド・プライスと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍し、現在も在籍中。
2022年は通算6度目となるオールスターゲームに選出された。最終的にキャリアハイとなる35本塁打を記録した。オフに6度目のゴールドグラブ賞、5度目のシルバースラッガー賞を受賞。
2023年のプレシーズンに、第5回WBCにアメリカ代表として出場。
なお、決勝前に日本代表の大谷翔平選手がチームメイトに対して行った「憧れるのをやめましょう」のスピーチでも、マイク・トラウトやポール・ゴールドシュミットと共にメジャーリーグを代表する選手の1人としてその名を挙げられている。
この年のシーズンも39本塁打・127打点・打率.307・OPS.987と安定した活躍を見せた。
長年右翼主を務めていたが、2024年シーズンから二塁手へとコンバートされることが発表されている。しかし怪我で一時戦線離脱し、復帰の際はまた右翼手での起用が中心となった。
この年は大谷・フリーマンと共に「MVPトリオ」と呼ばれる上位打線を形成。当初は1番で出場していたが、上記の故障離脱後は2番として出場。安打数こそ前年度と比べると減少したものの、大谷が相手に敬遠された後に異常なまでに高い長打率を見せつけ、ファンから「怒りのベッツ」「大谷を歩かせるのは負けフラグ」とまで言われた。
2024年にはドジャースでワールドシリーズ制覇を達成し、MLB史上初となる生涯3度のワールドシリーズ達成者となった。
その他
家族関係
叔父にやはりメジャーリーガーとしても活躍したテリー・シャンパートがいる。
また、イギリス王室に嫁いだメーガン妃とは遠戚関係にあるという。
交友関係
気さくな性格のムードメーカーであり、様々な野球選手と交流がある。
エンゼルス所属で、WBCアメリカ代表のチームメイトでもあったマイク・トラウトの他、MLBから事実上の追放処分を受けたトレバー・バウアーに対してもMLB復帰を熱望するコメントを出すなど、彼の数少ない理解者の1人でもある。
趣味
ボウリングが非常に得意で、本人曰く高校生まではプロボウラーになるのが夢だったとのこと。
現在も野球選手を引退したらボウリング選手になろうと考えているらしい。
関連項目
MLB メジャーリーガー ボストン・レッドソックス ロサンゼルス・ドジャース