概要
岩手県南東端の市。広田湾に臨み、北東は大船渡市、北は気仙郡住田町、西は一関市、南は宮城県気仙沼市に接する。1955年市制。水産加工・製材業が行われる。椿島はウミネコの繁殖地。千葉ロッテマリーンズ所属投手で「令和の怪物」と称される佐々木朗希の出身地でもある。
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴う大津波により大きな被害を受けた(東日本大震災)。7万本の松が生えていた沿岸の高田松原も含めて街の殆どが大津波で壊滅状態となり、1,500人以上の犠牲者を出した(先述の佐々木朗希も父と祖父母が大津波に呑まれ亡くなっている)。そのような中、壊滅した高田松原のうち一本だけが大津波に耐えて生き残り、「奇跡の一本松」と呼ばれる新たな街のシンボルとなった。
2019年には「東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)」が開業するなど、2011年以降は「震災遺構」も含めた津波被害の伝承のための施設やモニュメントが多く作られている。
面積231.94km²、人口18,458人(2020年)。