概要
桃太郎電鉄シリーズのCOMキャラクターには、明確な個性付けがされていたり、特殊能力を持つキャラクターが少なからず存在する。
この黄鬼はまさにそんな「特殊能力を持つキャラクター」。
桃太郎電鉄シリーズは、資金を貯めて各地の物件(名産品や主要産業など)を買い集め、その物件からの収入でさらに資金を増やすという性格のボードゲームである。
しかし、そのルールに加えて「さまざまな効果を引き起こすアイテムである“カード”」が登場することで、単純な買い集めにとどまらない、無数のゲーム展開を生み出す。
もちろん、カードは基本的に使い捨てである。1枚で何回か使えたり、回数制限のないものもあるが、基本的には1枚につき1回こっきりのもの。
···黄鬼を除いて。
なんと、どんなカードであっても何回使ってもなくならないという、卑怯じみた能力を持っているキャラクターなのである。製作者のさくまあきらいわく「桃鉄はカードゲーム」とのことだが、そんなゲームでカードを無制限に使えることがどれだけ凶悪なのか、想像がつくはず。
さらに、損害系カードを即時抹殺するという、これまたインチキ極まりない能力も持っている。さすがにラストデビルカードのような例外はあるが、それを差し引いてもフェアプレーからは程遠いキャラクターと言える。
ただし、そんな特殊能力にあぐらをかいているのか、本人の思考は割と弱い。それに、何度使ってもなくならないのだから、いつでも刀狩りカードやカード交換カードなどで奪えるとも言える。相手のカードを利用できる腕前があれば、これほどのカモもそうそういないだろう。
また、絶好調になると、何を思ったのか、手持ちのカードを相手に配り始めてしまうである。損害系カードは基本的に抹殺するから、いいカードがめぐってくるチャンスである。どうしてこうなった。