概要
南太平洋の島国。300以上の島からなるフィジー諸島が主な領域。
面積18270平方km(四国とほぼ同じ)、人口92万9770人(2022年)。
首都はビティレブ島にあるスバ。北に隣接するナシヌーの街とともに都市圏を形成している。西側にはバヌアツ、東にはトンガ、北はツバルと隣接している。
民族構成はおよそ6割が先住フィジー系で4割前後がインド系移民。言語は英語を公用語として、フィジー語、ヒンディー語が用いられる。
独立以前から砂糖が主要産業であったが、1990年代以降にフィジーウォーターというミネラルウォーターが美容健康効果から注目を集めて重要な輸出品となっている。また、独自の伝統文化に支えられたリゾートとして観光業も盛ん。通貨はフィジードル(1フィジードル=約66円)。
略史
1774年にはイギリスの探検家ジェームズ・クックが南部地方に上陸した。
1874年には英国の植民地になり、1879年にはサトウキビ労働に動員されたインド人たちが移住することになる。
1970年に英連邦王国として独立したが、1987年にクーデターが勃発し共和国となる。フィジー系とインド系の民族対立を背景にたびたびクーデターが繰り返される不安定な政情が続いたが、2014年から民政復帰し2022年には政権交代を実現するなど落ち着きを見せている。
渡航
観光目的の短期滞在なら査証は不要。入国時に4ヶ月の滞在許可が降りる。申請すれば最長2ヶ月延長が認められる(手数料91フィジー・ドル)。パスポートの有効残存期間が6ヶ月以上、出国のための航空券、十分な滞在費用が必要。
日本の外務省は首都圏を中心に強盗や暴行が多発、外国人は狙われやすいので注意してほしいとのこと。