概要
中国(江西省・福建省・湖北省・四川省・チベット自治区)から北ベトナムにかけて分布している中型のカブトムシ。
学名は「Xyloscoptes davidis」。
日本のカブトムシと非常によく似た外観をしているが、頭角の中央付近の左右に一対の突起があり、小型個体になると消失する。
脚は日本のカブトムシと比較すると若干長い。
色は全体的に黒みが強く、光沢を持つ。特にメスの光沢が強い。
サビイロカブトやヒメカブト同様に、刺激をすると腹部を擦って「ジージー」と鳴き声を発して威嚇する。鳴き声はサビイロカブトより大きい。
飼育は容易な部類に入り、方法は日本のカブトムシに準ずる。
蛹室は日本のカブトムシ同様に縦に作る。
同属他種は確認されておらず1属1種のため、本種のみで「シナカブト属(Xyloscoptes)」を形成する。