概要
南極大陸を除くすべての大陸に分布しているカブトムシ亜科の族。
34属、307種程度が存在している。
ほとんどの種は体色が黒色で、細長い体を持つ。また樹液よりも他の昆虫の死骸を食べることの方が多い。
大人気アーケードゲーム『甲虫王者ムシキング』シリーズには登場しない。
主な属、種
・コカブト属(Eophileurus)
コカブト(E chinensis)
東アジアに生息。日本に唯一生息している種である。3亜種に分かれている。
ボルネオコカブト(E borneensis)
ボルネオ島にのみ生息している種。
・アリスコカブト属(Cryptodus)
ツツガタアリスコカブト(C caviceps)
オーストラリアに分布。名前の通りアリの巣に生息している。
・Phileurus
バルグスコカブト(P valgus)
アメリカ合衆国〜南アメリカにかけて分布。細長く平たい体が特徴。また前翅にはっきりとした筋が存在する。
オウサマコカブト(P didymus)
族の中で最大の種。メキシコ〜南アメリカにかけて分布している。
・ミゾコカブト属(Archophileurus)
ムナクボミゾコカブト(A foveicollis)
ブラジル、ガイアナ、アルゼンチンに分布。和名の通り胸部に溝が入っている。
・Hemiphileurus
イラトゥスコカブト(H illatus)
アメリカ合衆国南部〜南アメリカにかけて分布。
・サスマタコカブト属(Trioplus)
サスマタコカブト(T cylindricus)
ブラジルとパラグアイに分布。名前の通りさすまたのように二又に分かれた頭角を持つ。
・ナガコカブト属(Rhizoplatys)
ヒラタナガコカブト(R mucronatus)
熱帯アフリカに分布。3亜種に分かれている。
・オニコカブト属(Archophanes)
オニコカブト(A cratericollis)
西アフリカ〜アフリカ中部にかけて分布する。コカブト族の中でも比較的大型の種で、胸部にまるで鬼のように2本の角が生えている。1属1種である。