概要
ドイツ語で装甲を意味する「パンツァー」とカブトムシを意味する英語「ビートル」の合成名である。
登場する創作
銀河鉄道999
初出は第17話「装甲惑星(アーマープラネット)」。
高速で飛びまわり、鋼鉄を貫くほど硬い装甲を持つ鋭角的な姿のカブトムシで、鉄郎をかばったメーテルの身体を貫いてしまい、鉄郎は医者を探しに惑星を探索することになる。
なぜこのようなカブトムシがいるのかというと、この惑星は3千年前から稼働する人工衛星がまだ現役だという高度な機械科学文明を持っており、争いをなくすためにその技術で全ての生物の身体に機械のような装甲を施してしまったのだ。この装甲は非常に硬く、作中では「戦士の銃」をもってしても打ち破れなかった。
しかし、そのおかげで弱肉強食が成り立たなくなってしまい、現在では植物以外のほとんどの生物が内部から干からび、死に絶えようとしていた。
なお、このカブトムシの他にも暗闇の中で鉄郎の頭にコブを作った「鉄蛍」という虫が登場している。
2000年に松本零士監修のプレイステーション用アクションシューティングゲームとして発売された、『コスモウォーリアー零』にも惑星ヘビーメルダーの敵として、2010年に発売されたDS用シミュレーションゲーム『銀河鉄道999DS』でも、「装甲惑星」ステージに原作再現で登場した。
サンサーラ・ナーガ
平仮名表記「ぱんつぁーびーとる」名義の、荒野に複数で出現する三白眼カブトムシモンスターとして登場し、「だんがんのようにとびまわった」で攻撃してくる。
倒した後に肉を竜に食べさせるとDXが上がる。
森林に出現する冬虫夏草モンスター「とうちゅうか」が寄生している蛹は、このモンスターか湿地帯に住む「あおすじアゲハ」のいずれかのものであるという説がある。
続編『サンサーラ・ナーガ2』ではプロテクトギアをモデルにした姿で、第5階層の風鳴りの谷の空中に「むし使い」に伴われて出現。この段階では硬い上に攻撃力が高い強敵である。
その後、第6階層コロシアムで行われる勝ち抜き戦の第6試合で再戦することになる。
※3枚目参照
余談
カブトムシなどの甲虫類の姿は、砲弾や機械兵器との親和性が高いためか、様々な創作物に類似した存在が登場する。
原典は1956年に刊行された A・K・バーンズ著のオールドSF小説『惑星間の狩人(ハンター)』に登場する、タバコに反応して銃弾のように飛来する「鉄砲玉カブトムシ(バレット・ビートル)」であると思われる。
また寺沢武一の『コブラ』でも、同様な習性の甲虫が登場するエピソードがある。
山田正紀著の『超・博物誌』には、鉱山惑星で廃棄された運搬用レールガンを利用するように進化適応した「RUN」というカブトムシ型宇宙生物が登場している。
週刊少年ジャンプで連載されていたUMA漫画『未確認少年ゲドー』では、海外から何者かによって密輸された「ハンタービートル(スカラバイウス=ディアボルス)」という、バッタのような後肢で獲物に銃弾のように飛びかかって殺す危険未確認生物が登場した。