概要
実際に存在する昆虫や、架空の蟲を魔術を始めとした超能力、または笛を始めとした特殊な道具類を使って使役する者達。
使役される蟲は自然由来のものだけではなく、品種改良や遺伝子操作、魔術などによって強化されたものや、正体がナノマシンなどの人工物であるものも存在する。
「蟲」という生物に生理的な嫌悪感を持っている人が多いからか、主人公になることはほとんど無い。
登場する創作
風の谷のナウシカ(漫画版)
蛆のような小型の蟲を使っての探し物や死体漁りを行う一族。
風の谷はもちろん、トルメキアにも土鬼にも属さない独立した勢力であるが、文化や装備は土鬼のそれに近い。
上記のトルメキアや土鬼といった超大国では、その能力を買われて探索専門の傭兵として雇われている者もおり、これらの国々からある程度の保護や協力を受けている。
入浴の習慣が無いのか、蟲使いの多くは体臭が非常にキツく、加えて薄気味悪い蟲を好んで使役する異常性、戦地や腐海での死体漁りを生業とすることなどから、蟲使い以外の文化圏の人間たちからは忌み嫌われており、あちこちで「汚らわしい」「臭い」と言われて差別を受けている。
対瘴気用のマスクをかぶり、生活に必要なもの(と蟲)をすべて背負って移動する。
王蟲の大暴走(大海嘯)や瘴気の異常発生に遭遇した人々が、逃げる際に一縷の望みを託して箱や竈へ隠していった子供(つまり孤児)を拾って育てることで氏族を保ってきた。
かつては11の氏族がいたが、現在は3つが途絶えたといわれる。
全体的に野蛮で卑しい言動が目立つ蟲使いたちだが、火を捨て、完全に腐海の中で暮らしている「森の人」と呼ばれる伝説的な存在を強く崇めており、彼らの前では無条件に平伏するなど、信心深い一面も見られる。
また、生活を共にしている蟲たちには並々ならぬ愛情を注いでおり、蟲使いが蟲を捨てたり殺したりすることは、よほどのことが起こらない限りまず無いとされている。
サンサーラ・ナーガ2
むしは どこにでも いるんだな。
むしの いないとこに にげられは しないんだな。
むしは からだのなかにも はいれるんだな。
むしを てきに まわすと やっかいなんだな。
むしは みかたに しておくべきだな。
あんた―― やめとけば よかったのにな。
むしつかいと そのなかまの むしたちな、
むしむし するんだな。
※右から2番目
空中世界である第五階層ジャナローカ・風鳴りの谷上空に高い攻撃力を持つパンツァービートルを伴い出現する魔物使い。
竜が成長し、カタパルトの力を借りることで飛行できるようになると戦うことになる。
見た目は緑色に身体を塗ったカマキリ思わせる痩せたターバンの男であるが、同地にたどり着いたばかりの竜使いがいきなり相手にするには少々荷が重い強敵である。
空中戦闘であるのだが、使役している虫に吊り下げられているのか、もしくは体内に寄生させた虫の能力で飛行しているのかは不明。
第六階層タボーローカのコロシアムでは、6回戦目で上記のちょっと怖い虫推しの蒸し蒸しした前口上をあげて戦いを挑んでくるが、ここまで来た竜使いであれば単騎でもなんとかなる。
その他の創作
漫画・アニメ
- NARUTO:油女一族が該当。
- トリコ:トミーロッドが該当。
- BLACKCAT:シキが該当。
- 遊戯王:昆虫族中心のデッキの使い手としてインセクター羽蛾らが該当。
- ゴッドサイダー:ウトックが腐下郎、フォラスが躯妄虫、ベルゼバブが眷属の蝿を使役する。
- トライガン:GUNG-HO-GUNSのザジ・ザ・ビーストが該当。
- ケロロ軍曹:ムシシが該当。
- ベターマン:梅崎が該当。
- 屍姫:七星のまとめ役狭間が該当。
- ジャイアントロボ:暮れなずむ幽鬼が該当。
- BASTARD!!:魔戦将軍・バ・ソリーが該当。
- からくりサーカス:コロンビーヌらが該当。
- 冒険王ビィト:魔人グリニデが該当。植物系の魔物も併用している。
- 墨攻(漫画版):墨家・農耕部門が該当。
- ドラえもん:虫型のものや、虫を操るひみつ道具を複数所持。
- ゲゲゲの鬼太郎:鬼太郎やねずみ男が様々な虫と協力関係にあるほか、女夜叉が金蚕虫をけらけら女が笑い虫を使役。
- Fate/GrandOrder:オベロン・ヴォーティガーンが該当。
- EATER:古くは鬼と呼ばれる侵略者が自らの身体で作った蟲を人間に寄生させて操る。
- ゾンビ屋れい子:「虫の帝国:インセクト・エンパイア」を使役するゾンビ使いが登場。
- カオシックルーン:「機界」の勢力が使役するモンスターは蟲の意匠を持つ。
- 魁!!男塾/暁!!男塾:民明書房刊の書物にその多くが掲載される。
- 彼岸島:蟲の王が該当。その他肉体に蟲の要素を持つ邪鬼が多数登場している。
- トラウマイスタ:ファーブルこと羽生瑠々花が該当。
- ドテラマン:ファーブル昆虫鬼が該当。『ギャグマンガ日和』のキャラとは別鬼。
- 巨蟲列島/大巨蟲列島/巨蟲山脈:織部睦美
- 藤見泰崇作品/キャタピラー:榎稲穂
- 堕天使伝・童羅:吸血鬼ケステルが自身の本性同様のイモムシ状の眷属を操る。
- 寄性獣医鈴音
- 蟲師
- 蟲姫
- 異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物
- 第四話『狂宴』
小説
- オーバーロード:エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ/恐怖公らが該当。
- Fate/Zero:間桐臓硯、間桐雁夜らが該当。
- 愛すべき『蟲』と迷宮での日常
- 四度目は嫌な死属性魔術師:ヴァンダルーが該当。
- 蜘蛛ですが、なにか?:蜘蛛子および魔王アリエルが自身の眷属を使役。
- 帝都物語:加藤保憲が腹中虫を使役。
- ガダラの豚
ゲーム
- 東方Project:蟲を操る程度の能力を持つリグル・ナイトバグが該当。
- 幻想水滸伝3:天牢星フランツが該当。
- ラングリッサーⅢ:三魔将の一人蟲使いのラグが該当。
- パンツァードラグーン:旧文明によって造られた巨大な蟲のような生体兵器「攻性生物」の変異種と共存するワームライダーという一族が登場。
- アバドン王:槻賀多弾ら槻賀多村の住民が該当。
- 妖魔夜行/百鬼夜翔:ルール上に「群れの召喚」という妖術(スキル)があり、シナリオ集では蝿の女王などが使役。
- 天羅万象
- シノビガミ
- 甲虫王者ムシキング/新甲虫王者ムシキング
- ドラゴンクエストモンスターズ
- ポケットモンスター:むしタイプを使うむしとりしょうねん、こんちゅうマニアが登場。名のある者としてツクシやリョウ、ビオラ、アーティ、グズマらが登場している。
- モンスターハンター:操虫棍で猟虫を使役。
- IdentityV:昆虫学者メリー・プリニウスが該当。
特撮
蟲モチーフの怪人の多くが眷属を操る。ここでは代表的なものをいくつか紹介する。
- 仮面の忍者赤影:根来十三忍の蟻身眼兵衛、虫寄せ風葉、人むかでの矢尻が該当。
- 仮面ライダーX:アポロガイスト※14話限定
- 仮面ライダーストロンガー:ブラックサタン大首領
- 仮面ライダースーパー1:ムカデリヤ
- 仮面ライダーBLACKRX:ガイナガモス
- 仮面ライダー剣:ローカストアンデッド/センチピードアンデッド
- 仮面ライダーゴースト:インセクト眼魔
- 鳥人戦隊ジェットマン:次元戦団バイラム
- 爆竜戦隊アバレンジャー:ムカデンパンジー
- 天装戦隊ゴセイジャー:ブレドラン
映画
YOUTUBE動画
エロゲー
一般指定作品に比べ表現の自由度が高いためか、むしろこのジャンルでは活躍することも多い。
ただし知名度の関係上、百科事典内でも関連項目のある作品は少ないが、記事があるものをここに掲載する。
- ランスシリーズ:ムシ使いの一族が6以降登場。ドルハン・クリケットは傴僂の敵キャラ、カロリア・クリケットは味方キャラ。いずれも物理属性ながら魔法以上に多彩な特殊能力をムシを使い実現している。
- 月神楽
- EXTRAVAGANZA