CV:神谷浩史
データ
基本レベル | 30(種族レベル12+職業レベル18) |
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役職 | ナザリック地下大墳墓 第二階層領域守護者 |
住居 | 第二階層黒棺(ブラックカプセル) |
属性 | 中立(カルマ値:-10) |
種族レベル | 昆虫の森司祭(インセクト・ドルイド)10lvほか |
職業レベル | ハイ・ドルイド5lv、サマナー3lv、ムシツカイ2lv、ミニマム(課金)3lvなど |
二つ名 | 五大最悪「拠点(住居)最悪」 |
創造主 | 不明 |
概要の前に
WEB版・書籍版でも、容姿や設定が殆ど変わらないグループの1人。個人として特筆すべき所はあまりないが、彼の場合は1つだけ大きな違いがある。
ここでは、投稿数及び一般認知度が高い書籍版の設定を中心としつつ、オリジナルであるWEB版による誤差を追記・別記等の形にて記載する。
概要
至高の四十一人の誰かが作成したNPCで、シャルティア・ブラッドフォールンの守る第一・第二・第三からなる《墳墓》の第二階層にある、《黒棺(ブラックカプセル)》と呼ばれる区画を守る領域守護者。
初登場は、ワーカー達がナザリック地下大墳墓に侵入し数名が強制転移した場面(書籍版では7巻にあたる)。
その前後及び以降の作品でも、度々彼の名のみが出てきている。
人物像
中立のカルマ値を持つ者が多い昆虫系異形種でも善に傾く人物で、侵入者相手でも丁寧な物腰かつ、寛容な姿勢をもって接する温厚な人物。
『公』という貴族位を持つからか「~ですな」、「~であるか」など、非常に丁寧で貴族らしい喋りをする。一人称は「吾輩」。
貴族社会におけるマナーや礼儀作法、社交界・帝王学などの政治系・社交系に関する知識が豊富なナザリックきっての教養人で、アインズが「だれか帝王学を教えてくれないかな」と考えた際、彼と餓食狐蟲王が真っ先に浮かぶ程。
ただし、その容姿が全てをぶち壊している。
容姿
重ねて言うがナザリックでは数少ない中立属性であり、作者も「別に彼は邪悪じゃないですよ?」とコメントしているが、どうしても見た目が「嘘だろっ!」と評価を貰う。
恐怖公は、『二足歩行をする体長約30㎝のあれ』である。
イラストレーターのso-bin氏曰く、「色々と調べたせいでオスとメスについて詳しくなった」との事。
元となる生物は今まで二本足で歩く進化などしてこなかったのだが、どうしてなのかこうなった。
本来なら、直立した段階で顔は背後を見る生態をしているのだが、その辺りの問題点をクリアするため頭部だけが前に傾くという器用な事をしている。
装備品として頭部に光り輝く黄金の王冠、背には豪奢な模様で縁取られた真紅の外套、手には純白の宝石で彩られる王笏を手にしている。
以上がWEB・書籍共通容姿である。ちなみに生体構造上、王冠が置いてあるのは頭部では無く胸部。
ちなみにスピンオフ『不死者のOh!』では、全体的にデフォルメタッチな作風にも拘わらずモザイク適用対象となっている。酷い。
強さ
直接的戦闘能力は低い。低いと言うか全体的に弱く、戦闘行為前提のNPCとしては弱い部類。支援魔法が中心で、前衛職では無い。
しかし彼の恐るべき能力は、《眷属召喚》というサイズ違いのあれを召喚し壮絶なる数の暴力でもって精神的ダメージを与え続けるという、シンプルだが人として本能から嫌悪する攻撃を行う。ちなみに召喚する眷属は最大1mあるらしい。
その威力は電脳法によって五感の大半が規制された《ユグドラシル》のゲーム内でさえ、あの部屋に犇めくあいつらを見てギルドの悪名を底上げするといった事態を引き起こし、転移後もNPC達が接触を極力避ける徹底ぶり。
彼の名誉の為にも言うが、あくまで《黒棺》の非道っぷりとそこの住民(?)と彼の外見が凄まじいのであって、恐怖公本人は非常に礼儀正しい紳士である。
作中では、ナザリックに侵入したワーカーの一部が《黒棺》に転移させられた際、前述の眷属召喚によって眷属達の餌とされた。
その他、『八本指』幹部に対する『洗礼』など、相手の心を屈服させる目的での行動が多い。
創造主は『(主に)女性プレイヤーへの精神攻撃特化型』をコンセプトにでもしたのか、『ランダム転移トラップの裏を突き、主に女性プレイヤーを第一~第三階層までのトラップに引っかかったら、あれが隙間なく犇めき合っている部屋に強制転移』させるというえげつない場所を作り、そこの守護に当てる為に創られたのが恐怖公である。
もっとも守護とは言っても、大半のプレイヤーが恐怖と混乱と嫌悪感によって乱闘したり、同士討ちになったり、精神的にダメージがド辛くなったので強制ログアウトすると言った自主処置が取られた結果、あまり出番が無い。
ちなみに彼と《黒棺》が誕生した際、ギルドメンバーの内で28人が拒否反応を示したとの事(過半数を超えれば、再リメイクの可能性の危険があった)。
書籍版とWEB版での凄い違い
彼個人的には、特に無いまでに完成されたキャラである。しかし彼にはたった1つだけ、大きく異なる点がある。それは恐怖公専用騎乗ゴーレム、『シルバーゴーレム・コックローチ』の有無である。
詳細はリンク先を参照。
アニメ版
声優は神谷浩史。一期・二期共に未登場。ただし名前だけ、話題だけなら毎回出ている。
未登場にも拘わらず、次回予告では「お腹すいたからあそこ(《黒棺》)行こう」とか、(ドラマCDでは)迷子のハムスケを外に送るために自分の部下を使って道案内させたり、王国編終盤でマーレが『八本指』幹部のヒルマの心を折るのに恐怖公に頼んだりと、本人は出て来ないのに影が濃い。
ちなみに『ぷれぷれぷれあです』では映画含め、彼の眷属が毎回出ている。ただし高い確率でエントマのおやつ。
ただし、三期になって初めて彼のアニメビジュアルが公開された。縁を金であしらった赤地のマントを身に着けているが、背後からのカットとデザインの関係で全体像は分からない。頭部から触角が2本、王錫を持つ手と何も持たない手が、1本ずつ確認できる。
彼の登場を望む声は多いが、恐らく問題となるのは『どの程度のレベルまで恐怖公の姿を再現できるか』なのはネックの1つとなっている事だろう。
そして、2018年8月17日、謎解きゲームサイト『ナザリック地下大墳墓脱出戦- The escape from Nazarick-』のオープンと同日を持って、三期第7話『蜘蛛に絡められる蝶』の次回予告スペシャルverにて、恐怖公の担当声優が登場。同時に正面画像も公開されたが、逆光のため詳しい容姿は分からない。
三期Blu-ray販売CMの終盤にて『茶色い誰か』のアップがあり、該当場面は第1話冒頭、《王座の間》に並ぶ階層守護者・僕・シモベの画面アップ時に使用されている。
『茶色い誰か』に該当するのは『茶色い触角を持った昆虫系の僕もしくはシモベ』である為、一説ではこれが「アニメ版仕様にマイルド化した恐怖公ではないのか?」と話題が出た(ただし、マントは着ていない)。
そして、三期Blu-ray二巻の初回生産特典であるモンスターデザイン・杉浦幸次描き下ろしデジパックにて、とうとう恐怖公の全身像が発表。スポットライトを当てられた椅子の上で足(?)を組んで肘掛けに手(?)を置きながら、カップで何かを飲んでいる。ロングかつライティングの関係で細部までは分からないが、(書籍を除き)先に全身像が発表された漫画版よりも比較的スリムな体形(?)をしている。
関連タグ
直属の上司。
- 《黒棺》
仕事場。一見すると真っ黒い部屋は、『侵入者にとっては地獄部屋』『ギルドメンバーにとってはお仕置き部屋』『一部の同僚からは友達の部屋』『とあるメイドからはおやつ部屋』と様々な呼び名を持つ。
ペット。愛称は“シルバー”。WEB版のみだが、読者から書籍版への登場を熱望されている。
シルバーを賜った。その理由は不明だが、「もしかすると創造主だからなのか?」と推測されている。
ドラマCDにて恐怖公が助けた迷子。
- コキュートス、グラント、餓食狐蟲王
昆虫系異形種仲間。何故か知らないが自分と関わろうとしない同僚の中で、自分と普通の感覚で親しく話してくれる友人。
領域守護者なので外に出られないからか、《伝言(メッセージ)》もしくは手紙のやり取りをしている。
昆虫系異形種仲間。来る度に自分の眷属を「おやつ」と称して食べていくので、「眷属喰らい」と呼び、内心恐れている。
種族が判明している至高の四十一人の中で、唯一自分と同じ昆虫系異形種。