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カルマ値

かるまち

カルマ値とは、ゲームシステムの一つである。作品ごとによってその内容は異なるため、ここでは複数に分けて記載させて頂く。
目次 [非表示]

ゲームシステムとしてのカルマ値編集

一部のゲームに採用されている、主人公の善悪を評価するパラメーター(マスクデータであることも多い)。『カルマ(Karma)』『カルマシステム』など、様々な呼び名がある。

元は「人の業」「行為」を指す、インド哲学や仏教で用いられる言葉の事。


ウルティマIV クエスト・オブ・アバタール』(1985年。日本語版は1987年)の影響を受けて、同年の『ハイドライドII』『ドラゴンスレイヤーII ザナドゥ』に搭載されたのが日本での始まりとされている(※)。


※…当時を知らないと「タイミングがおかしいのでは?」と思われるかもしれないが、『ウルティマIV』は発売前から(特に『月刊LOGiN』で)話題になっていた事と、当時のゲーム開発は数か月だった事がザラだった為である。また当時のパソコンのメモリが、64KBしか無かったのもあるのだろうが。


各作品ごとのカルマ値編集

サモンナイトシリーズ編集

ゲーム内で悪いと定められた行動を取ると数値が上がり、一定の数値以上になると


  • 条件を満たしてもキャラを仲間に出来ない、キャラによっては死亡する
  • 番外編などのイベントが発生しない
  • バッドエンドを迎える

…など、ゲームの進行に大きく影響する。ゲーム内ではカルマ値がどれくらい溜まっているかを確認する事は出来ないが、一定値を超えていると特定のNPCから警告されるイベントが発生する(PSP版3ではある程度は確認できる)。

なおカルマ値と称するのは『2』以降のシリーズであり、『1』では『魔王値』と称する。


カルマ値は会話中に主人公らしくない選択や仲間を傷つける様な選択をするバトル中で味方を戦闘不能にする抜剣覚醒する(『3』のみ)災厄術師をセットして戦闘する(『5』のみ)事で増加する。

『6』では撤廃されたが、特定のキャラと最後まで夜会話を行うとカルマエンドとなる初見殺しがある(後に無料アップデートで選択肢が追加され、ハッピーエンドへ進める様になった)。


カルマエンド・カルマルート編集

カルマ値が溜まっていると、たとえ他のキャラといい雰囲気になったとしても強制的にバッドエンドになる

『5』では最終戦で災厄術師をセットしてても、強制的にカルマルート行きになる。

『6』は前述の様に特定のキャラと最後まで夜会話を行うと、カルマエンドに行く。

なおサモンナイト4のみ、カルマエンド・ルートは存在しない。


以下ネタバレ注意編集

ここでは端的に書く為、更に詳しく知りたければ『バッドエンドの記事』なども参照。

主人公の肉体を媒体に魔王召喚される。

用が済んだら主人公の体は返すと言われたため仲間達は魔王に協力するが、全ての力を取り戻した魔王はどこかに飛び去ってしまう。

現代日本で目覚めた主人公は、今までのリィンバウムでの出来事を変な夢だと思い、いつも通りの日常を送る主人公の影は魔王の形をしていた

ただし通常EDでは死ぬキャラも生存するため、こっちをハッピーエンドとするファンもいる。なおpixiv百科事典では、メリーバッドエンドとして扱われている。


先祖の犯した罪に悩んでいた時、人間に変化したラスボスに騙された主人公達は霊界に飛ばされる。このラスボスの故郷では無制限に力が使える為、ラスボスは事実上無敵

聖女先輩召喚師は天使の力と召喚術を組み合わせれば半永久的に戦えるからと、主人公だけ元の世界に送り返す。

そして主人公は今も戦い続けている2人を助ける方法を探し、あてのない旅をしている。


度重なる魔剣の使用により、主人公は限界にきていた。それでも仲間を守るため戦い、限界を越えてしまう。

敵を全員惨殺した主人公はこれ以上傍にいると仲間まで殺してしまうと、1人何処かへと去る。

数年後、成長した主人公の生徒は今もどこかで苦しんでいる先生を助ける為、探し続けている。


ラスボスを浄化しきれず完全に倒す事が出来ないため、主人公は自分ごと一緒に封印する道を選ぶ

その後、仲間達は2人が封印された結晶を浄化作用がある場所へ移し、いつになるか想像もつかない主人公の目覚めを待ち続ける。


特殊な環境で育った仲間の1人が仲間というものを理解しようとするが、結局それは叶わず主人公達皆殺しにしてしまう

……ちなみに今作は、主人公らとラスボス以外の登場人物を歴代シリーズの人気キャラクターが占めているお祭りゲーである。



fallout』のKarma(カルマ)編集

ゲーム内におけるプレイヤーのあらゆる行動が基準となって判定される。カルマの数値はゲーム内で確認する事は出来ず、善悪のタイプとレベルに伴って与えられる呼称がある。

現在主人公が「どのような人間」であるかを示す、現代的な価値基準で計測される善悪値のステータス。善行で上がり悪行で下がる。

このステータスの高低によって人々の対応・態度や会話の選択肢連れ歩ける人物や友好的な組織などが変わる。


NPCにもそれぞれ設定されている。正当防衛でない限り基本的に殺人はカルマを下げる行為となるが、例外としてカルマが『悪』以下の人物を殺害しても自分のカルマは低下せず相手が『凶悪』の人物の場合は理由を問わず善行と見なされ、カルマが上昇する



ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団編集

ゲーム中に登場するNPCなどに対し、人道に外れた様な行動を行うと増加する罪の値、主人公のみに設定されている。また、一部の雑魚敵は倒すとカルマが増える。

数値が確認でき、魔女嘆願でカルマを下げる事が可能。

多すぎると、クリティカルを被弾する確率が少し上昇、神聖圏でダメージを受ける様になる(一歩歩く毎にカルマ値分のダメージを受ける)などのデメリットを受ける。


カルマ値の増加は前述にある様なデメリットばかりではなく、多少なりともメリットが存在する。



デジモンサヴァイブ編集

本作の根幹を司るシステム。プロフィール画面から傾向と具体的な総数が確認出来る。

特定の選択肢にはしばらく放置しておくと赤、青、緑に染まるが、これこそカルマ値を決定づける選択肢である。

この選択肢にはそれぞれ名前と対応するデジモンの属性があり、それは以下の通りである。


選択肢の名称対応する属性カラーリング
道義ワクチン種
調和データ種
激情ウィルス種

注…選択肢には存在しないが、フリー種や属性不明のデジモンも登場する。


ストーリー分岐やデジモンの進化にも影響しており、主人公百束タクマのパートナーであるアグモンは、その時一番高かったカルマ値に対応した進化系に進化する。なので、進化系イベントまでにカルマ値を調整して別のカルマ値に対応したデジモンに進化させる事も可能。

アグモン以外のパートナーデジモンの進化系は基本的にどのルートでも共通しているが、中には特定のルートでしか進化出来ないデジモンも存在する。


ストーリー分岐に関しては特定の章までに集まったカルマ値のうち、1番目に高かったもの、2番目に高かったものの中から選択する(第三の選択肢も存在するが、これはカルマ値の増減に関係なく出る)。

また、2周目以降に特定のキャラクターを生存させると真エンドに行くが、アグモンの進化分岐システムは引き続き存在する。


なお、カルマ値を決定づける選択肢を選ぶとその属性に対応した行動を取るが、基本的な主人公の性格は変わらないので安心して欲しい。


よってルートとしては『道義』『調和』『激情』『第三のルート』『真ルート』の5つが存在するという訳である。

特定の画面でもなければ随時セーブが可能なので、詰みセーブさえしなければ好きなタイミングから選び直す事も可能。



ロックマンDASH編集

カルマ値とは呼ばれないが、類似例のため記述する。ロックは普段はお馴染みの青いカラーリングであるが、器物損壊などの悪事を作中で繰り返すとアーマーが黒くなってしまい、ペナルティとしてショップでの購入額が割高にされてしまう。だが一方で、クラッシュボムを入手できるというメリットも存在する。



ヴァルキリープロファイル咎を背負う者編集

こちらは敵に対してHP以上のダメージを与える(オーバーキル)と増えるのだが、(エンディング分岐はあるものの)エンディングに関わっておらず、むしろ1ステージごとに獲得しなければならない値が存在しステージクリア時のカルマ値が一定以上ならアイテムが貰え、逆に一定以下だと次のステージに強敵が出現してしまう



オーバーロード編集

ここでは、キャラクターの性質を表す数値を意味する(なお本作はライトノベルだが、主人公陣営のキャラクターが元はゲーム内で創造されたNPCであるため、カルマ値というシステムが存在する)。

この数値次第で『極善』『善』『中立』『悪』『凶悪』『邪悪』『極悪』のいずれかの属性に決まるが、中には『中立~悪』『邪悪~極悪』といった様に示されているキャラクターもいる。


そうして決められた属性は、キャラクターの性格や行動指針に深く影響する。

簡単に言うと、プラス側の者は温厚で性格が良い場合が多く、マイナス側の者は残忍で性格が悪い場合が多い(何故かカルマ値が作用していないアインズは例外。恐らくは中の人が存在するプレイヤーキャラクターだからだと思われる)。


《ユグドラシル》ではこのカルマ値が、一部のスキル効果や使用条件、装備品の装備条件に関係していた。


なおカルマ値を増減させる事は可能な様で、外伝『亡国の吸血姫(ヴァンパイアプリンセス)』ではモモンガこと悟が、「カルマ値をプラスにするにはマイナスの相手(盗賊といった犯罪者など)を殺害すると効率が良い」と言っている(前述した『ハイドライドII』や、『覇邪の封印』(1986年)がそういうシステムである)。


登場キャラクターのカルマ値編集


関連タグ編集

ゲーム システム


サモンナイトシリーズ fallout ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 デジモンサヴァイブ ロックマンDASH オーバーロード(アニメ)

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