CV:加藤将之
データ
基本レベル | 100(種族レベル35+職業レベル65) |
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役職 | ナザリック地下大墳墓 第七階層守護者 |
住居 | 第七階層赤熱神殿 |
属性 | 極悪(カルマ値:-500) |
種族レベル | 小悪魔(インプ)10lv、最上位悪魔(アーチデヴィル)5lvほか |
職業レベル | カオス10lv、プリンス・オブ・ダークネス10lv、シェイプシフター10lvなど |
二つ名 | 炎獄の造物主 |
創造主 | ウルベルト・アレイン・オードル |
概要の前に
WEB版・書籍版で最も容姿が変わった人物。もはや別人である。
元々はナザリックの外交・内政・軍事の全てにおいて、様々な方策を提案する万能キャラクターであったが、書籍版ではアルベドにその役割の多くを譲る。
様々な分野の提案をするポジションは変わらない為、作者公認で「もう全部こいつに任せておけばいいんじゃないかな?」との意味を込め、「デミえもん」と呼ばれている。
基本路線は変わらないものの、WEB版・書籍版では活動内容が微妙に異なったりする為、ここでは投稿数及び一般認知度が高い書籍版の設定を中心としつつ、オリジナルであるWEB版による誤差を追記・別記等の形にて記載する。
概要
ナザリック地下大墳墓・第七階層『溶岩』の守護を任された階層守護者。
至高の四十一人において最も”悪”という言葉に拘った、ウルベルト・アレイン・オードルによって創造されたNPC。
口調は非常に慇懃であり、保有スキルの件もあって耳触りがよく優しい声をしている(後述)。
作中では、巻物(スクロール)作成用の羊皮紙を確保する為の施設を開き、一定位階までの呪文を書き込む事に成功するなど、外部活動における守護者として最大の活躍を見せている。
アンデッド化による精神の変容があったとはいえ、頭脳的には現代社会の一サラリーマンに過ぎないアインズの、支配者ロールを支える要となっている。
一方で、それ故に(書籍版では特に)勝手に世界征服で暗躍を始めるなど、実際のところアインズはデミウルゴスの行動を制御し切れていない側面も強く(他の階層守護者にもそういう所はあるが、デミウルゴスが最も大きな影響を及ぼしている)、内心危惧している。
人物像
ナザリックの仲間達には紳士的に振る舞い、悪魔的な見た目とは違いしっかりと仲間と意識している。
反面、人間の事は玩具としか見ておらず、巧言令色で唆し苦痛と絶望を与え破滅に追いやる事を悦びとする、まさしく悪魔に相応しい性格の持ち主。
ただしこれは性格面の話であり、アインズを第一に考える為、利用価値が高い・アインズの役に立てる・アインズが認めた人物であれば利用するために友好的に接する事もできる模様。
さらなる異世界では争いは避けろとアインズから命令されていたとはいえ、とある幼女と完全に意気投合していた。
セバスとは互いに嫌い抜いている犬猿の仲だが、そのセバスと同様に己とは正反対の気質を持つ筈のコキュートスとは、何故か非常に仲が良い。
防衛戦の指揮官という肩書きに加え「軍略、内政、外政などの国家作用すべてに極限の才能を持つ」という設定を与えられており、ナザリック最高の頭脳の持ち主の1人として数えられている。
ちなみに大工作業の趣味があり、アインズへの貢物として様々な種族の骨を使った椅子を献上している。
他の守護者同様に、主人であるアインズが自分達を凌駕する鬼謀の持ち主であると例外なく信じ込んでおり、アインズの行動を深読みして、とんでもない勘違いをする事がよくある。
その最たるものとして、アインズが冗談で口にした世界征服を本気にしてナザリックの大方針を定めたというのが挙げられる。ナザリックが暴走してしまうのはだいたいこの悪魔のせい。
忠誠心はパンドラズ・アクターに次いで高く(創造主がアインズでは無い為、最上級の忠誠を捧げる事が出来ない)、ナザリックで最もアインズを心配し、彼が去ってしまう事を危惧している描写が多々ある。
それ故に、アインズの言う事は全て正しいという事が価値基準のナザリックでもアインズの身の安全に関わる事だけは例外とし、洗脳されたシャルティアとの対決や、自身の配下の“憤怒の魔将(イビルロード・ラース)”とプレアデスに変化した上位二重の影(グレータードッペルゲンガー)らで構成される『エーリッヒ擦弦楽団』との命を賭けた死合に挑もうとした際は、アルベド共々アインズの命令に歯向かってでも止めようとした。
作中の活躍
ナザリックトップの頭脳(本人はアインズの方が上と信じているが)の持ち主であり、アルベドはナザリックの内政を行っている為、彼が外回りに関する重要な企画・作戦を任されている。
・デミウルゴス牧場にて低下級の巻物の量産に成功
転移後のナザリック資源は有限であるため、アインズにとって量産体制を整える事は優先順位が高かった。中でも魔法が使えないメンバーの為、巻物の量産は重要。デミウルゴスは聖王国両脚羊を捕獲して実験する事で一部の巻物量産に成功。見事期待に応えた・・・・・・が?
詳しくはデミウルゴス牧場
・王都襲撃
王国にてヤルダバオトという悪魔として襲撃。アインズに泥を塗った者たちへの制裁に加えて大量の資源を奪うと同時に計画にはなかったがモモンの名声をさらに引き上げる事にも成功。王都を地獄に変えた魔皇ヤルダバオトを誕生させて後々の計画の一旦とした。ちなみにナザリックのリソース消費はほぼゼロにしていた。
・王国にてとある人物を勧誘に成功
王都襲撃と同時にデミウルゴス・アルベドを超える頭脳の持ち主をナザリックに引き込むことに成功。ナザリックのさらなる強化に繋がる逸材を手に入れつつ、最終的に王国を乗っ取る布石を打ちこんだ。
・ナザリックに客人を招く事で魔導国建国
帝国の皇帝にナザリックの情報を流し、あえてワーカーをナザリックに呼び込み、『何もせずに暮らしていたら帝国に攻撃された』という大義名分のもとにアインズに有利な状況で皇帝に接触。ナザリックを表舞台に出し、アインズ・ウール・ゴウン魔導国を作る計画を提案。
さらにアインズが転移後からやってきた冒険者モモンの名声と実力を利用する事により、市民による反乱を封殺しつつ敵対勢力には「魔導国に刃を向ければ魔導王とモモン、二人と闘う事になる」という状況を作り出し、モモンには「魔導王は偉大な人物であり慈悲深いお方」と宣伝させる事で魔導国建国後は平和的に支配を進めた。
ただし、ナザリックがならず者に踏み荒らされる事はアインズは納得していなかった(アインズも他の代案を出せなかったので黙っていた)。
・帝国を属国化
デミウルゴス曰く、アインズに動いてもらえば最速一か月で帝国の属国化が出来たとのこと。ただし主に動いてもらうのは配下として失格と考え、別の手段で帝国を支配する予定だった。
しかしアインズは単独で動き、死者も出さずに三日で帝国を属国化に成功していた。
・聖王国襲撃
デミウルゴス主導の計画。聖王国を乗っ取るために立案し、ヤルダバオトとして聖王国を地獄に変えた。聖王国にいる亜人も最終的には役に立つ種は魔導国に、使えない種族は戦争で絶滅させて選別させていた。
ただしこの企画書はアインズの動向に関しては「私程度の者がアインズ様の行動を縛るなんて!」という考えから『流れでよろしく』という雑な代物だった。その結果、アインズの究極の一手が聖王国で打ち出され、デミウルゴスの計画が年単位で縮んだ。
・王国殲滅
デミウルゴス・アルベド・ラナーですら理解不能予測不能の一手が打たれてしまい、王国を乗っ取る計画が致命的に破壊されてしまった。しかしアインズの知略により計画は変更され、王国殲滅計画『飴と鞭』に移行できることに気づき、提案してしまった。
・説明してあげなさい、デミウルゴス。皆が分かるように
理解が追いつかないアインズの必勝法。分かるように説明して!お願い!と言えないアインズが苦肉の策としてデミウルゴスに説明役をぶん投げている。
・アレか!アレもそうだよな!
デミウルゴス「そうでございます!」
アインズ(だからどれだよ!)
容姿
- 書籍版
身長181cm。顔立ちは東洋系、髪はオールバックの黒髪で肌は浅黒い。服装はストライプが入った赤色のスーツと丸眼鏡、左耳のピアスといったところ。雰囲気は知的ホワイトカラーの様な印象。
一見して人間と大差ない姿をしているが、尖った耳と6本の棘が付いた銀のプレートに包まれた尻尾を持っている(その為、尻尾の正確な形状は不明)。
眼鏡は遠目及び、レンズの反射により宝石で出来た眼球を隠している(または隠れている様に見える)。
複数の変身形態を持ち、作中では半悪魔形態として、皮膜状の翼を生やし蛙じみた顔を持っている(詳しくは『ケロウルゴス』の記事を参照)。
- WEB版
赤い肌と目を持つ、身長2mで刈り揃えた黒髪の男。真紅の豪奢なロープを身に纏い、手には王錫、頭部には創造主ウルベルトの山羊を思わせる角、背中には悪魔の翼を持つ。正に悪魔を思わせる風貌。
書籍版とWEB版での主な違い
WEB版のデミウルゴスは魔王スタイルをそのまま実現しているのに対し、書籍版デミウルゴスはアインズの補佐に徹している。
行動パターンは基本変わらないので目立たないが、両者の違いは性格、もしくは精神年齢にあたり、口調もやや異なる。
比較してだが、WEB版の方が若干性格が軽くて内面が若くイタリア男のノリがある。対して書籍版は真面目一辺倒で、あまり熱くはならず今の所は全ての任務をパーフェクトにこなしている所から、階層守護者としての信頼度は非常に高い。
その他違いがあるとすれば、現時点でデミウルゴス個人(後述の変装姿の時を除く)としての戦闘描写がほぼ無いという点があげられる。
そして、セバスと仲が悪いのは共通。
強さ
守護者特色は序列六位「漢の浪漫最強」。
能力は守護者の中で平均値の値であり、純然たる腕力では守護者最弱。書籍版では、そこそこレベルとされるモンスター相手でも(手加減していたとはいえ)押し負けている。
しかし、非常時には防衛指揮官として全ての階層守護者を統括する地位にある。
この設定は《ユグドラシル》時代では生かされていなかったが、転移後は日々が非常事態である為、ナザリック防衛についての思案を巡らせている。
現時点で、書籍・WEB共々正式な防衛場面が無い為、指揮官系スキルの描写は無い。
戦闘時は《悪魔の諸相》で肉体の一部を変形させて肉弾戦で戦う描写がよく見られるが、前述の筋力の低さから威力は然程でもない。
魔法面に関しても数えるのが容易と言う位しか覚えておらず、巻物等を使用する場面が多いなど、素の状態ではどうしても他の守護者よりも劣る(WEB版では支援系のスキルで構成されている)。
彼の真髄は変身形態であるようだが、書籍・WEB共々詳しくは不明。
主な使用スキル
- 明けの明星
WEB版で使用。範囲攻撃の様だが、詳細不明。
- 悪魔の諸相:鋭利な断爪
両手から80cmを超える程の鋭利な爪を生やす。
- 悪魔の諸相:おぞましき肉体強化
WEB版で使用。肉体能力を一時的に増大させる。
- 悪魔の諸相:豪魔の巨腕
右腕を肥大化させる。
- 悪魔の諸相:触腕の翼
背中から生やした黒い翼を、触手の如く伸ばして攻撃する。
- 悪魔の諸相:八肢の迅速
ドラマCD『封印の魔樹』で使用。自身の素早さを急上昇させると思われるが、詳細は不明。
- 悪魔の諸相:煉獄の衣
自身を炎で包む。
- 地獄の炎
地獄の炎を身体に纏う。特殊技術によって炎系ダメージを向上させているため、例え炎に対して完全耐性を持っていても、まともに喰らえば無傷とはいかない。
- 支配の呪言
40レベル以下に拒否権不可の命令を与える事が出来る、デミウルゴスの代表的なスキル。
転移後の世界では40レベルを上回る者が殆どいない為、特に人間種相手では絶対の効果を発揮。ただし音声認識である為、対処法さえどうにか出来れば防ぐ事が可能(WEB版によると、精神、支配系、音波攻撃の耐性や言語理解能力低下などで防げるとの事)。
- ジュデッカの凍結
ドラマCD『封印の魔樹』で使用。対象の時間のみを停止させる、または相手を凍結させる様だが、詳細は不明。
- 石化の視線
WEB版で使用。距離は短いが、視界に入った複数の対象を石化させられる。
- ソドムの火と硫黄
WEB版と『MASS FOR THE DEAD』で使用。ゲームでは空中から火炎弾を降らせ、敵全体に「火」エレメントによる魔法ダメージを与える技となっている。
- 次元封鎖(ディメンジョナルロック)
転移の魔法を無効化する。
- 内臓が入し香炉
WEB版で使用。範囲攻撃の様だが、詳細は不明。
- 獄炎の壁(ヘルファイアーウォール)
地獄の炎による壁を作り出す。作中ではガガーランとティアを一撃で葬った。
- 魔将召喚
50時間に1回だけ使えるスキルで、魔将の悪魔を一定時間使役できる。
配下
- 憤怒の魔将(イビルロード・ラース)
レベルは84。鱗で覆われた肉体、鋭い爪が付いた太い腕、蛇の様に長い尾に燃える翼を持つ姿は、まさしく悪魔と呼ぶに相応しい。
物理攻撃に重点を置いたタイプの戦士系の魔将で、非常に高いHPを持っている。怒りの数値が上がるにつれてダメージと防御力も上がるというトリッキーな能力や、常時発動型のパッシブスキルとして、炎による範囲系のダメージを与える『炎のオーラ』を使える他、魔法を第十位階まで使用出来る。
- 嫉妬の魔将(イビルロード・エンヴィー)
レベルは80台。艶かしい肢体を黒いボンデージ衣装で包んだ、カラスの頭部を持つ魔将。
- 強欲の魔将(イビルロード・グリード)
レベルは80台。三魔将の中では一番人間に近い姿をしており、蝙蝠の様な黒い翼と2本の角を持ち、整った顔立ちに永遠に満たす事が出来ない欲望を煩わしく思う瞳を隠している。
- 影の悪魔(シャドウ・デーモン)
対象の影に潜む悪魔。監視や伝令の役目を担い、作中ではデミウルゴスのみならずシャルティアやセバスにつき従っている姿が見られた。
- 十二宮の悪魔
特典小説『王の使者』で存在が明かされた、デミウルゴス直属の悪魔。作中では何故か12体中7体しか存在しておらず、残り5体の“ガリラ”、“イアーベール”、“ベリアス”、“カイナン”、“アビレッシア”の所在が知れない。
ちなみに判明している悪魔の名前は、『ヨハネの黙示録』に登場するヤルダバオトが創造した12の悪魔から取られている。
アベリオン丘陵の牧場
詳しくは、『デミウルゴス牧場』の記事を参照。
魔皇ヤルダバオト
アインズによる世界征服計画の裏の実行役兼、諸国を股に掛けた壮大なマッチポンプ劇場の鍵を握る存在として、『世界の敵』を演じるべく変装した姿。
詳細はリンク先を参照。
読者からは
見た目や悪魔という設定からか「絶対にこいつ裏切る」という声が非常に多い。
アニメ二期のオープニングではモモンと闘うシーンがあるためか「裏切ったなデミウルゴス!」とネタにされまくっていた。
洗脳でもされない限り裏切る事はないのだが。
アニメ版
声優は加藤将之。パンドラズ・アクターが声優の宮野真守氏の怪演によってウザさに磨きがかかり、1人声優無法地帯と化しているのに対し、デミウルゴスは「《支配の呪言》(耳触りのよい声)の為にキャスティングをしたのではないか」とファンの間では言われている。
MASS FOR THE DEAD
やっている事の基本路線は変わりない。ただし子供が出来た。最近はこのネタが、原作サイドの二次創作で取り扱われている。
元ネタ
作者によると、モデルは『魔人探偵脳噛ネウロ』のラスボスであるこの人らしい。
作中では、ぼかされるか直接に描写される事こそないものの、彼とほぼ同レベルのおぞましい所業を捕らえた人間達に対し行っている。
関連イラスト
関連タグ
創造主。テキストの法則でアインズは彼の性格を受け継いでいないのではと見ているが、そうでもない。
敬愛する主人。己より素晴らしい頭脳の持ち主であると信じて疑わない。
- 『溶岩』
仕事場。外での仕事が多く、あまり滞在出来ないのが悩み。
仕事場その2。この場所にある牧場主をしている。
部下である領域守護者。書籍版のみの登場で、己のテリトリー内では上司のデミウルゴスより強い。
ナザリックの知恵者。WEB版では彼と双璧を成していた。なお、ウルベルトは彼の名付け親筆頭である。
ナザリックの知恵者その2。書籍化に伴い三人組の知恵者となっている。
暴走する彼女の歯止め役をしているが、最近の巻では意見の相違が出てきている。
書籍・WEB共々永遠の犬猿。当人達は何故犬猿なのか理解してはいない。
書籍にて登場。防衛指揮官と対をなす戦闘指揮官。
自分と同等の頭脳と、人間離れした感性を評価した知恵者。当初は王国におけるナザリックの工作員として引き入れていたが、王国滅亡後は正式にナザリックの一員となった。