CV:吉野裕行
概要
《ナインズ・オウン・ゴール》後続参加組。山羊の頭部を持つ悪魔の姿をした、メンバー中最も『悪』という言葉に拘った男。二つ名は“大災厄の魔”。
ギルド《アインズ・ウール・ゴウン》に所属する魔法職では最強。「ユグドラシルの世界の1つぐらい征服しようぜ」と冗談で言っていたメンバーの1人。
所属NPCデミウルゴスの創造主。
人物像
死んでも骨も戻ってこない危険な現場で両親を亡くし、自身の学歴も小卒であるが故に負け組と捉えており、モモンガをして「よくぞここまで」と思わせる程の社会に対する憎悪を抱いている。
しかし別に本当の悪人だったという訳では無く、書籍版1巻のモモンガの独自と11巻のキャラ紹介によると、中二病かつ偽悪趣味な人物だった模様。
そのため、絵に描いた様なリア充かつ人格者でウルベルトとは逆に『正義』に拘ったたっち・みーとは何かと意見が合わず、事あるごとに反目し仲が悪かった。
そしてそこに詳細は不明だが、たっちが原因でウルベルトと最も親しかった『最初の九人』の1人が引退してしまうという事件が加わった事で、ますます溝が深まった。
なおたっちとの仲の悪さは、互いの創造したNPCにしっかりと受け継がれている。
一方でモモンガやペロロンチーノとは仲が良く、課金を一切せずその分の弱さを自らの腕で補っていく、『無課金同盟』なるものを組んでいた(しかし、ナザリック地下大墳墓制圧の際のボス戦で、今後を考えて最低限の課金を決意していた)。
実はパンドラズ・アクターの名付け親筆頭だという事が、原作刊行10周年記念特別番組の作者への質問コーナーで判明した。
《ユグドラシル》のサービス終了日には、現実世界である者と双方共に『悪』として対峙していたとの事。
容姿
スーツにシルクハット、そしてマントを身に着けたバフォメットの顔をしている。
シルクハットの鍔の上に懐中時計が付いており、全体的にどこかスチームパンクを思わせるデザインをしている。
強さ
《アインズ・ウール・ゴウン》の数少ないガチ勢プレイヤーの1人。殲滅戦に特化した魔法詠唱者(マジック・キャスター)系最強の職業(クラス)、『ワールド・ディザスター』を極めており、これはゲーム内でも特定人数しか就く事が出来ないレア中のレア職だった(ワールド・ディザスターになれる権限はPKによって奪う事が可能)。
殲滅火力の面ではギルド最強プレイヤーのたっち・みーすら大きく凌ぎ、パーティ戦闘においては攻撃の要として大いに活躍し、ウルベルトのMPを如何に温存するかが、《アインズ・ウール・ゴウン》の集団戦における最も重要な鍵の1つになっていた程。
主な使用魔法・スキル
- 大災厄(グランドカタストロフ)
『ワールド・ディザスター』を極めると習得可能な固有魔法。超位クラスの攻撃魔法さえ遥かに凌ぐ威力を誇る《ユグドラシル》最強の範囲攻撃魔法だが、発動には最大MPの60%を消費する必要がある。
このためMPの基本的な回復手段が時間経過による自然回復しかなかった《ユグドラシル》では、実質一戦につき一発限りのロマン砲だった。
- 魔法位階上昇(ブーステッドマジック)
一時的に魔法の位階を引き上げる。アインズが対シャルティア戦で第一位階の《魔法の矢》を第十位階相当にした様に、低位階の魔法を高位階の魔法にする事で、位階で判断される魔法防御能力を突破出来る様になる。
- 魔法の矢(マジックアロー)
第一位階。無属性攻撃魔法。術者の技量に拘わらず、必中の不可避の光弾を飛ばして相手にダメージを与える。なお、使える位階が上がる事で光球の数と威力が増す事が、書籍版14巻で判明した。
WEB版によると、術者のレベルに応じて光弾の数が増える(例として、アインズなら10個といった具合)。
- 魔法威力上昇(仮称)
『ワールド・ディザスター』のクラススキル。常に魔法威力が増大するという強力な効果を持つパッシブスキルだが、消費MPも一緒に増大するので燃費が悪くなり、しかもOFFにする事が出来ないというある種の呪いの様なものでもある。
余談
当時はまだ至高の四十一人の内3人しか容姿が判明していない中、2015年にアニメ化が決定。
先んじてアニメで公開された容姿と、その後に書籍版に掲載されたギルメン紹介ページでの容姿に、差違のあるメンバーが幾人か出てきてしまう事態が発生した。
ウルベルトの場合はアニメ一期第1話では白山羊の姿であったが、2016年に発売された11巻のギルメン紹介ページでは黒山羊の姿という差違が起こり、二期におけるアインズの回想シーンでは書籍版同様、黒山羊の姿に変わっている。
そのためかpixivには、白山羊姿と黒山羊姿のウルベルトの作品が混合している。