CV:内山夕実
データ
基本レベル | 100 |
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役職 | ナザリック地下大墳墓 第六階層守護者 |
住居 | 第六階層の巨大樹 |
属性 | 中立~悪(カルマ値:-100) |
種族レベル | 人間種のため、種族レベルなし |
職業レベル | ドルイド10lv、ハイ・ドルイド10lv、ネイチャーズ・ヘラルド10lv、ディサイプル・オブ・ディザスター5lv、フォレスト・メイジ10lvほか |
二つ名 | 頼りない大自然の使者 |
創造主 | ぶくぶく茶釜 |
概要
ナザリック地下大墳墓、第六階層『ジャングル』の守護を任された階層守護者。
森妖精(エルフ)の亜種とされている、“闇妖精(ダークエルフ)”という種族。
同じ階層の守護者でもあるアウラとは双子の姉弟であり、創造主も同じくシャルティアを創造したペロロンチーノの姉、ぶくぶく茶釜である。
なお上述のステータスにも表記されている通り、エルフ種は人間種としてカテゴリーされているため、基本的に異形種で構成されているナザリックでは、極僅かな人間種の1人となっている。
人物像
いつもオドオドとしており、負けん気の強い姉には逆らえない気弱な性格。
だが愛用の神器級(ゴッズ)アイテムである『シャドウ・オブ・ユグドラシル』で人間を平然と撲殺し、悪人相手とはいえ女性の髪の毛を鷲掴みにして引っ張り回し恐怖公によるおぞましい拷問を発案して実行するなど、必要とあらば身の毛のよだつ様な行いを働くのにも躊躇いが無く酷い時には記憶にも留めようともしないという、ナザリック以外の存在に対する冷徹さや無関心ぶりは他のNPC以上である。
前述の気弱な態度にしても、それが演技であるかの様な異質さを対峙した者に感じさせる事がある。
ただし蜥蜴人(リザードマン)達や奴隷エルフ達の様に、ナザリックに組み込まれた場合はちゃんと記憶して関心を寄せる様になり、いくらアインズの意向で迎えられたとはいえ、元々ナザリックにはいなかった余所者を敬遠しがちな他のNPC達と違い差別したりせず普通に接してくれたり、押し負ける形であれど引き取ったエルフ達から世話される事を何だかんだと言って受け入れていたりと、これでも守護者達の中ではコキュートスや姉のアウラに次いで親しみやすい存在なのである。
仕事が無い時はほぼ1日中部屋で図書館より借りた本を読んでいるが、特に読みたい本が無い時は眠っており、更に部屋をわざわざ魔法を使って寒くしてまで羽毛の布団にくるまっているのが好きという、アウトドア派の姉からは度々呆れられる程で、配下のエルフ達がたとえ強引でも世話したがる気持ちが分からなくもない位の重度な引きこもり体質である。
他の面々に比べると控え目に思えるが、時折アインズへの執着や嫉妬深さを見せる事があり、アウラがアインズから頭を撫でて貰っている時にジッと見続けたり、アインズからの回覧板を姉を差し置いて自分だけが読める事に罪悪感と共に背徳感を感じていたりする。
普段は第六階層に雨を降らせ、土の栄養を回復させる維持管理の仕事をしており、ナザリックに移住してきたドライアードやトレントらに「美味すぎて太る」と言われている。
魔導国建国後は、エ・ランテル近郊でダンジョンの作成を任されていたりと、アインズの進める開発事業に大いに力を発揮している。
容姿
闇妖精(ダークエルフ)の双子という設定によって、外見はアウラとほぼ同じだが、髪型はおかっぱ、長く尖った耳は下向き、姉同様にオッドアイではあるが、マーレの場合は右目が青で左目が緑という、アウラとは逆の配色となっている……等と要所で異なる。
そして、マーレ最大の特徴は服装にある。
姉と対になるような藍色の竜王鱗のぴっちりとした胴鎧、その上から白いベストを着用している。
ここまでは一見して双子らしく装備も揃えているが、ズボンを着る姉とは真逆で女性の様な格好、要はスカートを履かされている。
ここまで見た方なら想像が付くだろうが、マーレはれっきとした男性であり、創造主であるぶくぶく茶釜の遊び心によって女装させられている(ぶくぶく茶釜曰く『おとこのこ』との事)。
余談だが、作者のツイートによると、数百年後に姉が爆乳持ちのナイスバディの美女になるのに対して、マーレは女装を卒業してイケメンになるとの事。
ドラマCD『人間理解テーブルゲーム』において、プレイしていたボードゲームによるイベントで声のみだが、大人に成長した場合の彼の演技(デミウルゴスの腹話術ではあるが)が披露され、その声は子供時代のオドオドしていた彼を知る者達からすれば俄に信じられないであろう、甘い雰囲気を漂わせた妖艶な青少年をイメージさせるものだった。
強さ
守護者特色は序列二位『広範囲殲滅最強』。
愛らしい外見と気弱な性格とは裏腹に、実はシャルティアに次ぐ戦闘力を持つ実力者。
戦闘の際は多彩な魔法を使って姉を始めとする味方の後方支援を担うが、特に広範囲殲滅力の能力は守護者最強とされ、多くの魔獣を操る事による物量戦術を得意とするアウラとのコンビネーションで他の守護者すらも単身なら圧倒しうる程(しかし、《ユグドラシル》における同士討ち無効機能の『フレンドリィ・ファイアー』が転移後の世界では当然機能しないため、下手をすればアウラの魔獣まで巻き込んでしまう恐れがある)。
華奢な体格に反して戦士職を取得した階層守護者アルベドをアインズから引き剥がす事を可能とする異常な怪力の持ち主。
その外見詐欺な豪腕から繰り出される一撃は、神器級アイテムの杖『シャドウ・オブ・ユグドラシル』の性能も上乗せされた場合になると魔法詠唱者(マジック・キャスター)としては破格の威力を誇る。
しかし、凄まじい膂力に反して近接戦闘の技量は取得する職業柄からも戦士職のアルベド達に比べれば優秀とは言い難いが、戦闘時間の経過と共に自らの攻撃を最適化しつつ、武器を振るう際に発揮される瞬発力は、肉体強化系の魔法によるバフ有り+やや格落ちした装備(ビキニアーマー)の状態とはいえ、転移後でも有数の戦士系高レベルの敵が武技で自身を極限まで強化してギリギリの回避しか許さない異常さ。
主な使用魔法・スキル
- 大地の大波(アースサージ)
位階不明。大地を押し寄せる津波の様に操作して、対象にぶつける。作中では、転移直後のナザリックを隠蔽するのに使われた。
マーレは他にもゲヘナ作戦時に地震を起こしたり、帝国へ赴いた際に地割れを起こしてたりしているが、この魔法によるものかは不明。
- 石作成(仮称)
エ・ランテル近郊に地下墳墓を作る任務で使用している模様。
- ウッドランド・ストライド
ドラマCD『封印の魔樹』で使用。アルベドを転移させていたが、詳細は不明。
- 精霊形態・大地(エレメンタルフォース・アース)
位階不明。作中では肌が茶色に変わっていたが、詳細は不明。
- 砂男の砂(サンドマンズ・サンド)
位階不明。相手を眠りに就かせる。ダメージを受けない限り目を覚ます事はなく、放置すれば衰弱死の危険もある。
- 宿泊施設を作成する(仮称)
判明している魔法では、天井の無い防空壕の様な物を作り上げる信仰系魔法《自然の避難所(ネイチャーズ・シェルター)》に近いと思われる。
- 植物作成(仮称)
土地に植物(雑草など)を発生させる。作中では《大地の大波》と同様、ナザリックを隠蔽するのに使用した。
- 植物で拘束する(仮称)
『クラルグラ』のリーダー、イグヴァルジを拘束するのに使用された。恐らく、対象の足元の草をのたうつ鞭にして鎖の様に絡みつかせる《植物の絡みつき(トワイン・プラント)》の可能性が高い。
- 超知覚(仮称)
常時発動している知覚強化(?)の魔法。
- 生命探知(ディテクト・ライフ)
位階不明。周囲の生命反応を感知する魔法。
- 土砂を取り除く(仮称)
土砂だけを上手いこと取り除けるらしい。
- 土地回復(仮称)
大地の実りを豊かにする魔法。消費した栄養を完全回復できる。
- 地母神の力(パワー・オブ・ガイア)
肉体強化系のバフスキル。最初はドラマCD『封印の魔樹』で使用され、原作では16巻で使用。『地母神の力』という表記はその際に判明した。
- 炎の嵐(ファイヤー・ストーム)
位階不明。信仰系魔法に属する範囲攻撃魔法。作中では巻物(スクロール)で使用していた。
- 不死鳥の炎(フィーニクス・フレイム)
位階不明。ドルイドの使用する蘇生魔法。その名の通り、発動すると背後に炎の鳥が現れ翼を広げるエフェクトがある。
作中ではアンティリーネの切り札、《The goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)》を相殺するのに使われた。
- 小災厄(ぷちカタストロフ)
『ディサイプル・オブ・ディザスター』を極める事で習得出来る、《大災厄(グランドカタストロフ)》の劣化版。その効果は、純粋なエネルギーによって全てを一瞬の内に吹き飛ばす。
本家同様に膨大な魔力を消費するが、アインズが使う超位魔法を凌ぐ破壊力がある。
- 魔法盾(マジックシールド)
アニメ第2話における、“火の根源精霊(プライマル・ファイヤーエレメンタル)”戦で使用。詳細不明。
- 魔法範囲拡大(仮称)
名称不明のスキル。作中では、《大地の大波》の範囲を拡大するのに使用された。
- 水作成(仮称)
水(飲み水)を作成する魔法。
装備
- がちゃエレ
書籍版15巻にてアインズから授けられた最上級アイテム。透明なガラスの様な宝珠の中に、4つの光が回転している。火・水・風・土の精霊及び、火と土の複合精霊、水と風の複合精霊、土と水の複合精霊、火と水の複合精霊、土と風の複合精霊、火と風の複合精霊を1時間だけ召喚・使役出来る。
この内、火・水・風・土の精霊は40レベル前半の上級精霊、20レベル中盤の中級精霊、一桁台レベルの下級精霊が出せる。対する複合精霊は50レベル前半の上級精霊、30レベル前半の中級精霊、10レベル前半の下級精霊が出せるが、複合精霊の方は1体ずつ召喚される。
ここまで見るとかなり高性能に思えるが、『がちゃ』の名が示す通り召喚される精霊の属性も強さも数もランダムに決まる上、1日に4回しか使えないのが難点(そもそも『最上級』と銘打ってはいるが、100レベルプレイヤーにとっては低位のアイテムである)。更に強い精霊は弱い精霊よりも召喚が難しく、上級精霊クラスは超レア課金アイテムの『流れ星の指輪(シューティングスター)』並に当たる確率が低い。相手や状況に適したものを召喚出来ないという点では、戦略的においては無駄であると言える。
- 木漏れ日のマント
葉っぱを集めた短めのマント。屋外、特に森林では隠密能力を高めてくれるが、建物の中ではその能力は半減する。
- シャドウ・オブ・ユグドラシル
神器級アイテム。マーレ本人の背丈を超える黒檀の様に艶のある黒い杖といった外観。守護者の武器の中で一番重いのではないかとアインズは考えている。
- 精霊を召喚できるアイテム(仮称)
24時間に一度だけ高レベルの精霊を召喚し、10分間程度使役出来る。ただしアイテムを使用する前に、召喚する精霊と同じ属性の魔法を発動しなければならない。
- 精神作用無効系のアイテム
詳細不明。
- ドレスアーマー
16巻で着用した、ぶくぶく茶釜がマーレのために用意した鎧。とにかくビキニアーマーばりに露出度が高く、アルベドやシャルティアの重厚な鎧と比べると異質さが際立つ。『アーマー』の名前とは裏腹に防御を捨てたかの様なデザインだが、露出箇所は魔法のオーラの様な物が包み込んで防御してくれる。
余談になるが、この鎧について作者は15巻&16巻雑感にて「so-binさんに任せたら、あそこまでえちえちアーマーになるとはこの丸山、思ってもみなかった」と語っている。
- どんぐり型のネックレス(仮称)
同じアイテム同士で通信が行える遺産級(レガシー)アイテム。なおマーレは銀色の、アウラは色違いの金色の物を所持している。
(《ユグドラシル》基準では)さほど性能の良いアイテムでは無いのだが、装着してから2日が経たなければ能力が使えない(アウラとマーレが常時装着しているのは、この事も関係していると思われる)、握った状態でなければ通信が出来ないという制約が存在する。そのため戦闘などの緊急時には使いにくいが、逆に言えばそれらの制限さえ満たせば無限に通信を行えるというメリットがある。
- リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン
本来ならば至高の四十一人しか持つ事を許されない、ギルドの紋章が刻まれた指輪。ナザリック内を自由に移動できる。
アインズから一番目に与えられた。ちなみに、何故か左手の薬指に嵌めている。
配下
- 森林竜(ウッドランドドラゴン)
課金の超レアアイテムである、90レベル超えの非常に強大なドラゴン。マーレは2体を従えており、作中では移動手段に用いる事が多い。アニメでは金色と緑色のドラゴンとなっている。
不死者のOh!
能動的にストーリーを牽引する、本編とは一味違った動向が見られる。
七五三スタイルの和装や不思議の国のアリス風の衣装など、性癖歪ませ力はある意味本編以上に強力。可愛い。
関連イラスト
関連タグ
ぶくぶく茶釜 アウラ・ベラ・フィオーラ シャルティア・ブラッドフォールン
男の娘仲間(ただしこちらは、相手を油断させるという目的のために女装している)。更に気弱そうな雰囲気に反し、実際はかなりの実力者なのも似ている。
他作品の類似キャラ
『中の人繋がり』に加えて、『大切な存在以外には基本的に無関心という、愛らしい外見に反して極めてドライな性格』が共通している。
なお、『異世界かるてっと』では共演を果たしている。