概要
帝国、法国との境界に位置するリ・エスティーゼ王国内で、ヴァイセルフ王家が直轄領として治める城塞都市。
三重に囲まれた城壁によって中心部から行政・倉庫区画、市民区画、軍の駐屯区画と機能別に分割されており、人類主要国の内三カ国と接している事から交通量は多く、物資・人・金・などの様々なものが行き交い、経済都市としても栄えている。
軍事的にも要衝であり、近年は近郊のカッツェ平野を最前線として行われている帝国との会戦においても、王国軍の集結地として食料調達を行うべく巨大な食料庫が建設され、国中から徴兵された20万人以上の民兵らに食料を補給するのが常となっている。
大虐殺後
書籍版では『大虐殺』後にアインズ・ウール・ゴウン魔導国に割譲され支配下に入るも、当初はアンデッドを始め人ならざる者への偏見と反発から、住民の国外逃亡もしくは暴動の可能性が危ぶまれたが、この都市初のアダマンタイト級冒険者にして漆黒の英雄モモンがあえてアインズ・ウール・ゴウン魔導王の配下に収まる事で仲介役を担い、住民達の不安が抑えられた事で魔導国による統治は円滑に進む事になる。
その後アインズはパナソレイの使っていた邸宅をそのまま職場兼住居に据えると、治安悪化の原因となっていたスラムの住人達やアンデッドを法国の陰謀により廃墟となった村々に労働力として貸し与えて送り出す事で村の再建に着手させ、周辺地域のモンスターについてもデス・ナイトや魂喰らい(ソウルイーター)を巡回として放つ事で治安を劇的に改善させ、以降は国交を結んだドワーフらを技術顧問として招き入れる事で、王国統治下時代には貴族の利権争いのせいでおざなりになっていた道路の舗装やスラムの改築を始めインフラ整備にも取り掛かるなど、市民を悩ませていた社会問題を次々に解決した事で、冒険者組合長のプルトン・アインザックや魔術師組合長のテオ・ラケシルなど、都市の有力者を始めとする市民達からの信頼を順調に勝ち得てきている。