CV:千葉繁
データ
基本レベル | 100(種族レベル25+職業レベル75) |
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役職 | ナザリック地下大墳墓執事 |
住居 | 第九階層の使用人室のひとつ |
属性 | 極善(カルマ値:300) |
種族レベル | 不明 |
職業レベル | モンク10lv、ブオウ10lv、ストライカー5lv、ナイキ・マスター15lv、ガイキ・マスター5lvなど |
二つ名 | 鋼の執事 |
創造主 | たっち・みー |
概要の前に
WEB版・書籍版で、ある一点が非常に異なっている人物。基本路線は変わらないものの、ここでは投稿数及び一般認知度が高い書籍版の設定を中心としつつ、オリジナルであるWEB版による誤差を追記・別記等の形にて記載する。
概要
ナザリック地下大墳墓に控え、メイド長のペストーニャ・S・ワンコと共に『至高の四十一人』の生活面を支える最高責任者。
創造主は「どうしてこの人がDQNギルドに入ってんだよ!」と外部から疑問視されている、元《ナインズ・オウン・ゴール》リーダーにして犬猿の創造主の宿敵である正義の騎士、たっち・みー。
厳密には守護者ではないが、役職上も他の階層守護者とは同格の扱いであり、転移前は第十階層のフロアボスを担当していた(他の守護者が『次の階に行く為の障害』であるのに対し、セバスは『最奥の間に行く為の障害』という違いがある)。
人物像
ナザリックでは少数派の善に傾いた性格で、創造主に似た人格者であり弱者救済を是とする。
また見かけによらず割と浅慮な所もあり、作者からは彼の善良さは「優しさ」ではなく「甘さ」であると指摘されている。
その在り方はともすればナザリックの方針に沿わない事もあるが、アインズへの忠誠心自体は命じられれば自らの善性を躊躇う事なく捻じ曲げる程には強く、裏切りを疑われた際にもアインズの命に従って、あれほど優遇したツアレを本気で殺そうとした(詳細は後述)。
ただし、もしアインズを始め至高の四十一人の中で誰か1人に仕えるのを選ぶ場合は、迷う事なく「創造主のたっち・みーを優先する」と言う程、たっち・みーへの忠誠心は普段アインズへ捧げているそれをも上回る。
一方で、その善性に反比例するかの様に『悪』と見做した相手には本当に情け容赦が無く、突入した『八本指』の違法娼館に居た構成員らを命乞いをする者も含めて虫けらでも潰すかのように殺戮している他、娼婦を「壊して遊ぶ」趣味を持っていた王国役人のスタッファン・ヘーウィッシュに対しては静かに激怒しかなり手酷く甚振ってから惨殺しているなど、限定的ながらも異形種らしい冷酷な一面も垣間見せている。
容姿
- 共通
黒の燕尾服を纏った、白髪白髭の古典的老執事。顔立ちは彫が深く、一見して柔らかくありながらも厳粛なイメージを持ち、その双眸は猛禽の様に鋭い。両手には白い手袋を着けている。
王都に常駐していた頃は、その整った容姿と洗練された立ち居振舞いから年齢を問わず女性達にモテまくっていた。
普段の姿は人間形態を取っているのに過ぎず、真の姿は竜人。怒りに触れられると目が赤くなる。
- 書籍版の真の姿
未発表。
- WEB版の真の姿
主職業はモンクだが、「そうじゃないだろ」と比喩されるような形態であるらしい。
作中の動向
転移後、最初にモモンガが《伝言(メッセージ)》を使った相手にして、ナーベラルと共にナザリックの外に出た最初の1人。
しばらくは執事としてモモンガ=アインズの元に仕えていたが、シャルティアの事件を切っ掛けに守護者の外出時に世界級(ワールド)アイテム所持の義務化を行ったのだが、セバスは『敵』を釣るのと兼任しての外界任務を行う事となり、ソリュシャンと組んで令嬢である彼女の執事役として、王都における魔法・科学技術の情報収集という任務を与えられる。
その合間の個人的な調査の途上、ある区画でゴミの様に打ち捨てられたツアレを目撃し、助けを求められた事から厄介事と知ってなお拠点である屋敷に連れて帰り治療を施す。
この出来事は様々な因縁やら確執やらを生む結果となり、(のちの重要人物である)クライムとブレイン・アングラウスと出会う事で知己を得、ツアレの引き渡しを迫る八本指の経営する裏娼館を共闘して壊滅。
結果王都冒険者の間で彼の噂が流れ、アインズは「あいつ王都で何やってんだ(-_-;)」と呆れた。
ツアレの件でアインズ達から裏切りを疑われたが(アインズはセバスを信じ続けていたが、デミウルゴスの意見具申によりパンドラズ・アクターと一芝居を打つテストを課す事になった)、何とか誤解を解きツアレの身の安全の保障を約束してもらう。
その後先述したツアレが攫われて呼び出しを受けた時は、待ち構えていたアダマンタイト級と謳われる『六腕』を(サキュロントを除き)、それぞれ一撃で瞬殺。
ゲヘナでは、作戦に関わらない立場としてそのままツアレと共に帰還。以降は『プレアデス』の指揮権を失った事で、本来の仕事(執事)として復帰。
新人メイドとなったツアレの教育をペストーニャと共に行うのだが、その際
「これ、花嫁修業ですよね」(注・意訳)
と言われ、固まった。
魔導国建国後はナザリックを離れ、エ・ランテル館に務めている(だからなのか、14巻までは出番が無かった)。
ナザリック内の地位は、アインズ→アルベド+デミウルゴス(非常時)→シャルティア・コキュートス・アウラ・マーレ・デミウルゴス(平時)・ヴィクティム→ガルガンチュア(一応)→セバスなので、実質エ・ランテル組のトップ。
エ・ランテルでの彼の仕事がどの様なものなのか、詳しい情報は無いが…
書籍版とWEB版での主な違い
セバス個人としてはWEB版の方が書籍版よりノリが軽めで、好々爺という印象がある。王都散策も完全に趣味の部類であり、精神年齢的にもWEB版デミウルゴス同様に若い。
直属の部下は、WEB版では6人の戦闘メイドと『専属メイド』のみだったが、書籍版は10人の男性使用人と執事助手兼副執事長のエクレア・エクレール・エイクレアー、戦闘メイド隊『プレアデス』を指揮下に持ち、後にプレアデスが指揮下から離れツアレが専属になる。
そして一番の違いが、書籍で助け出した女性はツアレ一人であり、見た目としては歳の差兼純愛カップルを素でやっているリア充(ツアレの不意打ちによりキスまでは済ませた)。
ただし、WEB版ではツアレ救出時に7名の女性を一緒に助け出しており(書籍ではラナーによって暗殺されている)、計8名の女性をナザリックに住まわせている。状況から、全員が何らかの仕事に就いていると思われるが……。
WEB版のセバスは、毎日日替わりで助け出した女性達の各部屋で休んでいる。
アインズ曰く、
「くそジジィ!何、ハーレム作ってんだ!どーせ、8人同時とかやったんだろう!ちくしょうが!」
作者曰く、これ以上セバスの相手が増えると『スーパーアインズ様』になるらしい。
なお、書籍・WEB版双方でツアレ(ツァーレ)は仮メイドとして、セバス・ペストーニャから教育を受けている。
アインズ直々の人事で彼女はエ・ランテル館のメイド長になる内定を貰っており、WEB版では帝国の館をメインで勤務。
セバスは書籍版だとエ・ランテル館に常駐、WEB版では、第九・十階層の管理を行っている。
つまり書籍版セバスは、エ・ランテルでセバス付きメイドのツアレと一緒に働いて(暮らして)いる。
強さ
守護者特色は序列三位「肉弾戦最強」。
真の姿を見せた際の戦闘能力は総合的にナザリック随一のもので、武器を手に取らない格闘スタイルによる搦め手なしの純粋な近接戦闘の技量では、同格の戦士職であるアルベドとコキュートスに勝る。
スキルとしては気功術による治癒や、支配化による情報の聞き取りなどを有する。
弱点は、コキュートスの様な与ダメージに特化した攻撃スキルを持っていないために決定打に欠ける所であり、そのため防御に比重を置いているタイプが得意とする耐久戦・消耗戦に持ち込まれてしまえばまずセバスの方が先に力尽きてしまう事から、タンク型とは相性が悪い。
主な使用スキル
- アイアン・スキン
自分の肌を鋼鉄に匹敵する強度に変える防御スキル。
- 気功
気を流し込む事で治療を行う。肉体的損傷を完治させたり、体力を回復させたりは出来るが、毒や病気の回復までは出来ない。
- 傀儡掌
相手を傀儡と化し、情報を引き出したりする事などが可能。
意外に
中の人曰く、「ここまで真面目なキャラは初めて」らしい。
実際氏の演じるキャラのイメージとしては、某声優無法地帯の様なハイテンションでアグレッシブなアドリブを暴走気味に炸裂させる印象が強そうだが、一応意図的にアドリブを控え、シリアスに徹したキャラもいない事はない。
セバスも後者のキャラクターであるのだが、アニメ一期第12話の次回予告(スペシャルバージョン)で懐かしのアレをしたりOVAでは暴走したりと、本編以外の所ではファンの期待に応える様な活躍もしている。というより、それをメインで毎回やっている。
余談
セバスは自分の事を、役職が執事長でありナザリックの家令にして、アインズの執事であると言っている。
これは文法的に言って完全におかしい。
家令とは使用人全体を指揮統括する《ハウス・スチュワード》の和訳、執事は使用人の中で男性の使用人を統括する、《バトラー》の和訳である。ちなみに執事及び執事長という単語の元ネタは、全く異なる。
というか、たっち・みーはセバスのフレーバーテキストに何も書いていない(WEB版では少しあるらしいが)ので、「上述の役職はどこから出て来た?」という疑問がある。
書籍版14巻までの情報を照らし合わせると、どうもどこかのフレーバーテキストで、セバスの事を執事長・執事・家令と書かれている模様。
根拠としては、ナーベラルとソリュシャンが共に三女と書かれた事。テキストに『プレアデスの●女』と書かれたメイドは、種族違いであっても全員が姉妹として認識しているが、ナーベラルとソリュシャンにしてみれば、自分は『三女』であって、もう片方が姉か妹かという事は関係ない。
弐式炎雷とヘロヘロがどうしてそう記載したかは不明だが、記入ミスだとすると誰かがセバスの説明をした際に異なる情報を記した結果、その情報が転移時に影響しセバスが自分の役職を3つ述べたとしても不思議ではない、という説明がつく。
便宜上、アインズ及び周囲はセバスの事を執事長と呼んでいるが、テキストに何も書いていない=細かい情報を創造主が設定していない以上、セバスにとって自分の役職はアインズ含む他の創造主が与えた物で、ナザリックの防衛とたっちの基本思想(弱きを守る)から逸脱していなければ、勤務地が変わったり一部権利が剥奪されても、支障が出ない様な扱いになっている(他の御身が与えた地位は、他の御身が剥奪しても仕方がないのと言うのだろうか)。
その分、行動理念等が固定化されていないので、王国編の時の行動を作者が「優しいのではなく甘い」と指摘したりする。
関連イラスト
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創造主。テキストの法則により、記載が無い彼は創造主と非常によく似た性格をしている。
その結果、書籍版ではリア充、WEB版ではスーパーリア充を受け継いだ。
敬愛する主人。自身の行いがたっち・みーと重なる事が多く、密かにアインズの歯止め役を担当している。
- 《王座》・《ロイヤルスイート》
仕事場。元々は《王座》に勤めていたが、転移後に《ロイヤルスイート》に移動する。転移前は、事実上の最終階層フロアボス。
専属メイド。メイド長含む周囲から、「お前ら早く結婚しろ」などとからかわれている。ひゅーひゅー。
永遠の宿敵。なぜ互いを毛嫌いしているかは、当人達も分かっていない。
外界任務時における仮の主人役を担当。
外界任務時に出来た内弟子。
執事助手。直属の部下ではトップの地位に居る。だが、絡みの描写が無い。書籍限定。
使用人として自分と同格のNPC。メイド長として、一般メイドを直属の部下としている。
- 助け出された女性達
WEB版限定。ツアレを助ける時に一緒に助けた。名前は、アーニア・ジャネット・バーバラの3名まで判明している。7名おり、ツアレを入れて日替わりで一緒に寝ている。