CV:嶋村侑
データ
役職 | エ・ランテルにおけるメイド長候補 |
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住居 | 第九階層の使用人室の1つ |
職業レベル | メイド(一般)1lv、スレイブ(一般)2lv |
誕生日 | 下風月14日 |
趣味 | 昔は綺麗な花冠を作ること。今は特になし |
二つ名 | ナザリック外メイド長(予定) |
概要
ナザリック地下大墳墓で働くメイド。元はセバスが王都で出会った人間の女性。本名はWEB版では“ツァーレ”、書籍版では“ツアレニーニャ・ベイロン”。
『漆黒の剣』のメンバー・ニニャの姉であり、両親を早くに亡くして以降は村で2人で生活していたが、貴族に妾として連れ去られてしまう。
貴族が飽きた後は娼館に売り飛ばされ、文字通り地獄の様な日々を送る事になる。
人物像
地獄から解放された現在は幸せを満喫しており、笑顔を絶やさない日々を送っている。
しかし、卑屈な態度で許しを請う生活が長かったため、他人とどうやってコミュニケーションを取っていたのか、その感覚が思い出せないのが一番の悩みの種となっている。
妹の事は少し気がかりだが、思い出すと過去の嫌な記憶まで芋づる式に思い出してしまうため、殆ど思い出さない様にしているらしい。
容姿
青い瞳に綺麗で艶のある金髪、唇は健康的なピンク色をしている。年齢は20歳前後。
作中では、「「美人」というより「愛嬌のある」という言葉が似合う外見」だと記述されている。
ちなみに作者はツアレの本来の容姿を出すつもりは無かったらしく、初登場の際の挿し絵で描かれていたのは、顔が殆ど原型を留めていない程に殴られて腫れ上がった満身創痍の姿であり、本来の容姿が描かれた挿し絵は挟まれなかった。
外見に関する記述は前述のものに加え、アインズがツアレの顔を見た時に「(ニニャと)似ている」と感じた位のものしか無かったが、イラストレーターのso-bin氏が特典小説『プレイアデスな日』にツアレの話題が出て来るのを知った事で「ツアレを描きたい」と主張し、そのお陰で『プレイアデスな日』に彼女のキャラクター紹介が掲載された。
作中の動向
セバスとの出会い
初登場は5巻から。娼館から廃棄処分品として捨てられた所を、偶然セバスに助けられる。
長年の虐待行為によって瀕死の状態(梅毒及び他2種類の性病、肋骨の数本及び指の骨にヒビ、右腕及び左脚の腱は切断等)であったが、ソリュシャンの治療の甲斐あって健康な状態になり、元の容貌を取り戻す(なお、その様な目に遭わされても生き延びてこられたのは、作者曰く彼女の持つ『スレイブ』の職業(クラス)が関係しているらしい)。
ちなみにツアレ本人も気付いていなかったのだが、実はセバスに助けられた時は妊娠している状態であった。しかしソリュシャンは気付いており、治療の際に「仕事上、気付かない内に手に入れていたもの」という事で、密かに食べてしまっている。これによりツアレ自身の肉体は、性行為が行われる前の状態に戻されており、ソリュシャンとしてはそちらの方がツアレ自身にとっても望ましいと判断していた。
それから動けるまでに回復した後は、彼女自身の強い希望によりセバスとソリュシャンが拠点としている王都の屋敷で、メイドとして働く事となった。
特にセバスに対しては、命を救われた事で深い恩義と好意を抱く様になり、彼になら殺されても構わないと考える程になる。
「セバスに裏切りの可能性がある」として、ソリュシャンから《伝言(メッセージ)》を受け取ったアインズに存在を知られ、彼との邂逅を果たす。
面立ちが似ている事、そしてツアレのフルネームを聞き、彼女がニニャの遺した日記に書かれていた生き別れの姉だと確信したアインズは、その日記を読んだ事で転移後の世界の一般常識をある程度学ぶ事が出来たとしてニニャから受けた借りを返そうと決め、ツアレの「セバスと一緒に働きたい」という希望を受け入れた。
セバスとソリュシャンがエ・ランテルの屋敷を引き払う直前に、娼館を襲撃したセバスへの報復として『六腕』の面々に誘拐されてしまうが、再びセバスによって助け出され事なきを得た。
ナザリック加入以降
メイドとしてナザリック入りしてからは、ペストーニャから礼儀作法を、彼女の謹慎中はユリから歩き方、エクレアから掃除の仕方を教わった。
作中で言及されてはいないが、メイドとして働く様になってからは腰の辺りにハンカチの様な物を身に着けており、恐らくこれはセバスから涙を拭うために渡されたハンカチと同一の物だと思われる。
魔導国建国後はエ・ランテルでセバスの副官を務め、今後は同地のアインズの居館で働く、現地で採用したメイドの指揮・監督を行うメイド長の立場に就く予定。
なお他の一般メイド達からは「仕事を奪う忌々しい部外者」、「アインズ様の近くまで来る事が出来ながら、メイドとして働けなかった哀れな存在」だとして内心では疎まれて見下されている事が、特典小説『アインズの野望』で判明している。
作者は彼女の今後について、「これからは勝ち組人生を歩むんじゃないかな?意外なことですが、デミウルゴスが実験の一環で色々と優遇してくれます」と、5巻&6巻雑感にて語っている。
WEB版
経歴は書籍版とほぼ変わらず、13歳の時分に貴族に攫われ、妾としての悲惨な生活を6年程強いられ、娼館で地獄を4ヶ月間経験してセバスに助けられた。
アインズが辺境侯となってからは、メイドとしてアインズの帝国の館の本館勤務をメインに働いている。
ちなみにWEB版ではニニャは生存しているが、こちらではアインズが冒険者として活動していないため繋がりが無く、再会は果たせていない。
MASS FOR THE DEAD
イベントストーリー『鋼の執事と闇市の闇』で登場。エ・ランテルの闇市にある娼館『黒の蜜月亭』で、娼婦として借金(実際は、国の法律に照らし合わせれば無効とされる代物)返済のために働かされており、セバスとは彼が難民達から普段の礼や労いを兼ねて娼館に連れて来られたのが縁で、偶然出会った。
しかし、その店では元『八本指』のコッコドールから売られてきた女性達を、悪魔という本性を隠した女店主・イザベラが餌として陰で始末するという所業が行われていた。
イザベラがセバスによって倒された後は、生き残った同僚達と共に生きていく術を探す事を決め、新たな仕事が見付かった後は生き別れの妹を探してみようと考えている。
なおこちらはWEB版をベースにしているのもあり、ツアレ自身がイベントストーリー上のゲストキャラ扱いで今のところ本編には登場していないのだが、第十七章にて再会を果たせた事がニニャの口から明かされた。