ストーリー
主人公は元帝国軍所属の若者。帝国におけるエリートのステータスである軍属の座を捨てて後、ある子供の家庭教師となる。
生徒の士官学校への進学をめざし、帝都から客船で地方都市へと向かうが、突如何者かの船に襲われてしまう。混乱のさなか、2隻の船は突如として発生した嵐の中、不思議な光に引き寄せられる。
次に主人公がめざめたのは、見たこともない島の浜辺だった。凶暴なはぐれ召喚獣から生徒を護るため、戦う事を決意した主人公の心に不思議な声が響きわたる。
生き延びる為の力を欲するならば・・・我を抜き放て!
わけもわからぬまま、ただ生徒を守りたい一心で、その声に従う主人公に剣は驚異的な力を貸し与える。その輝きは、彼らをこの地に導いた不思議な光と同じものだった。
概要
キュートな絵と手軽な難易度のシミュレーションで人気のシミュレーション第3弾。今作では前作までとは違い、聖王国ではなく帝国が物語の最初の舞台となる。時間軸としては『1』や『2』よりも過去の出来事。
プラットホームがPS2に移行した事によりデータ容量が拡大され、特に戦闘場面で大きく表現が向上された。最大の変更点は戦闘中に主要キャラクターの台詞が導入された事だろう(敵味方問わず)。2では二枚組みだったディスクが再び一枚に戻った為、交換する手間も無くなっている。
2012年10月にPSP用ソフトとしてリメイク版が発売。戦闘中の武器持ち替え、ダメージ予測表示、仲間と協力して召喚術を強化する「サモンアシスト」、ポイントを消費してキャラクターにスキルを覚えさせるスキルマスターシステムなど、様々な新要素が盛り込まれ、プレイしやすくなっている。
主なキャラクターとその所属
主人公
元帝国軍所属の若者。期せずして神秘の魔剣の驚異的な力を得る。シリーズの歴代主人公同様、声がない、全ての属性の召喚術を使える、名前を変更できるが変更すると名前を呼んでもらえない仕様になっている。
サモンナイト3の主人公の特色として、「抜剣覚醒」及び「暴走召喚」という強力なスキルを持つ。
生徒
主人公が担当する生徒。帝国随一の豪商・マルティーニ家のお坊ちゃまorお嬢様。帝国軍学校への入学を目標とする。性別や性格に関する選択肢に応じて、4人のうち1人が登場し、主人公と行動を共にする。
カイル一家
主人公たちの乗っていた客船を襲撃した海賊たち。「来る者は拒まず、去る者は追わず」の主義で、行き場のない者たちのよりあい所帯ともなっている。
厳密に言うとヤードはこの一派には「客人」として迎えられているだけだが、誰も(本人でさえも)そこに違和感を感じない程に馴染んでいる。
ラトリクス
機界「ロレイラル」の集落。護人「アルディラ」がリーダーをつとめている。
機界の召喚獣(作業機械など)が多く存在しており、彼らの補給や修繕のための施設がある。また、物資の生成プラントや発電施設、通信情報設備など、見た目にも機能的にも、この島においては一番異質な存在といえる。
風雷の郷
鬼妖界「シルターン」の集落。護人「キュウマ」に助けられながら、鬼姫「ミスミ」が長をつとめている。
郷には、社や井戸、田畑、木造の家屋など、鬼妖界と変わらぬ風景に囲まれて、鬼神の末裔である鬼人族や、様々な妖怪などが暮らしている。
狭間の領域
霊界「サプレス」の集落。護人「ファルゼン」が統率の役を担っている。
マナを蓄える巨大な水晶の結晶が周囲に広がる、薄暗い森の中に存在する。昼間は静かで寂しげだが、荒れ野が月明かりを受けて輝く頃になると、霊界の召喚獣たちがにぎやかに騒ぎ始める。
ユクレス村
幻獣界「メイトルパ」の集落。護人「ヤッファ」が長をつとめている。
幻獣界の召喚獣たちが暮らすこの村は、ユクレスと呼ばれる大樹を中心に存在しており、集落の中では最も住人の数が多く、にぎやかな場所である。
帝国軍
かつて主人公が所属していた帝国の軍隊。主人公が持つ魔剣を狙い、幾度となく交戦する。
無色の派閥
召喚術によるリィンバウム支配を目論む、危険な召喚師集団。暗殺者組織「赤き手袋」とも繋がりを持っている。
その他
主題歌
オープニングテーマ「太陽が呼んでいる」
エンディングテーマ「Lovelite」
作詞・作曲:藤田千章/歌:松本英子
公式CPソング「リィンバウム/理想郷」
作詞・作曲:藤田千章/歌:Emiko Blue