概要
金色の瞳と浅黒い肌、癖毛気味の黒髪ショートヘアを持った少年。
随所に装飾の付いた、半袖だがコートのような雰囲気を併せ持つ特徴的な服を着ている。
武器は槍。
相棒のパッチと二人きりで「繭世界(フィルージャ)」で暮らしている。
日々の糧は空から落ちてくる物で賄っており、いつの頃からそのような生活をしてきたのかは本人達もわからないという。
マグナとハサハが落ちてきて以来、彼らの仲間を探し、元の世界へ返すための手伝いをする事となった。
閉鎖的な世界で自己完結した生活を送ってきた反動から、たいへん好奇心旺盛に他人と関わりその人やその人がいた世界の事を知ろうとする。その明るく素直で前向きな姿勢はまさに王道の主人公といったところ。
ちなみに今作は、ストーリー後半を女主人公のアムとどちらの視点で進めるか選べるのだが、アムを選んだ場合であっても溢れ出る主人公オーラによって誰がメインだかわからなくなる事がしばしば。
戦闘面
クラス一覧
- 繭世界の冒険者(初期):基本的なクラス。物理攻撃力が上がりやすい。
- ブレイバー(Lv13):HPや物理防御力も上がる近接戦闘重視型。槍に加え、大剣が使えるようになる上級クラス。
- スピードスター(Lv26):耐久面を削って素早さに回した速攻型。槍に加え、投具が使えるようになる上級クラス。
- 疾走のリクリプター(隠し):魔法防御力以外の能力が安定する準バランス型。槍に加え、剣が使えるようになる上級クラス。
「主人公」と「槍」というイメージを裏切らない、前衛気質の物理アタッカー。クラス名が示す通り、始めに攻撃、次いで素早さが伸びてゆく傾向がある。
耐久面も物理に関しては、上級クラスになってからは必要以上の値を確保するため、かなり強気に出ていける。スキルも各クラスで優秀なものが揃っており、「疾走のリクリプター」では最後まで低いまま残っていた魔法防御力を補う「魔抗」と「抗魔の領域」まで習得する。
しかし、ラージュ最大の強みは何と言っても専用技「シュペル・スレイグ」である。
これは行動回数を増やし、副作用として高低差を無視した移動が可能になるという強力な補助技で、早い話がこの種のRPGの味方側ユニットでは極めて珍しい状態異常に依らないずっと俺のターンである。
味方と連携行動する「コネクト」の効果も問題なく持続するため、最低1名は直援を付けられ発動後に孤立する心配もない。ストーリー中には明らかにこれの発動が前提となっているクリア条件も存在しているため、基本的に出撃させない理由が無いほどの強力な主人公補正となっている。
そもそも今作では戦闘がアクティブタイム制となった関係で、とにかく素早さを上げて行動間隔を縮める事が最優先課題であるとされるようになった。そのような環境で、一人だけメリットしかない複数回行動ができるのである。弱いわけがなかった。
欠点を挙げるなら全体として使い勝手は物理攻撃<魔法攻撃であるという事くらいだが、ここまで強いとそれを補って余りある上、「疾走のリクリプター」で魔法型に転向する道もなくはない。
一方のアムが対照的な能力を持った結果、環境からかなり外れた戦力となった事を考えると、一人でいいとこ取りをしてしまった感さえある。