概要
通称「繭世界」。リィンバウムに似た景色が広がっており、絶糸壁(ぜっしへき)という壁で覆われている。物体が空から落ちてくる事もある。
ラージュ、アム、イストはこの世界の住人。しかし、この3人以外に人間はいない。
リィンバウムで使われる本来の召喚術は服従召喚、響命召喚共に使えず、召喚は魔力の込められた紙片「サモナイトリーフ」を使って行う。
他の異世界との関係
他の異世界からフィルージャに歴代キャラクターが召喚され、彼らにフィルージャの住人が出会った事で、サモンナイト6の物語が始まる。
歴代キャラは、この世界に召喚された際に差はあれど、力が本来より減衰している。
ネタバレ
ここから先はサモンナイト6の重大なネタバレを含みます!
この世界の正体は、SN6のラスボス・異識体(イリデルシア)が自らを高める為の餌として作り上げた世界。
自らが最強の存在となる為に、イリデルシアはリィンバウムの様々な可能性の世界から共界線(クリプス)を通して、クリプスやそこに生きる存在の強い力を喰らって成長しようとした。だが、直接クリプスを喰らうとそこに繋がる世界が崩壊して、界の意志(エルゴ)や観測者等のリィンバウムにおける力の強い存在に即時に感知されてしまう為、クリプスの糸を使って、崩壊を防ぐ揺り籠としてフィルージャを作り上げ、その管理者に次代の自身の後継者として創造したイストを据えた。そして、自分の為の餌として、歴代キャラやリィンバウムの存在を喰らうべく、フィルージャに彼らが召喚された(厳密には召喚ではないが)のである。
その為、この世界は全てイリデルシアによって餌として呼び出されたものの記憶・記録及びそれを形作る糸で構成されており、リィンバウムに似た景色が広がっているのはその為。ラージュ、アムも例外ではなく、フィルージャに召喚された人や物の記憶の残滓が集合した結果、奇跡的に人間の形をとって誕生した存在であり、人間ではなかった。また、メルギトス曰く「全てがハリボテ、コツさえ掴めば自分でも作れる」、ルチル曰く「界の狭間に似ている感覚がある」との事。
フィルージャは他の世界を喰らわなければ存在できない世界であり、他の異世界にとっては異物として扱われている。また、創造主であるイリデルシアを倒すとフィルージャ、ひいてはそこに在るものは全て(ラージュ、アム、イストも)消滅してしまう。
フィルージャでの出来事の記憶は、元の世界に戻る際には、世界の「復元力(世界の存在にとって問題な部分を修正しようとする力)」が働く為、失った状態になる。逆にフィルージャに長くいると、元いた時間軸での世界の記憶が徐々になくなっていく。
EDでは、イリデルシアを倒した事により一旦は消滅を迎えるが、ラージュ、アム、イストと共に戦った仲間達の記憶によりラージュ、アム、イスト及びフィルージャは再誕、他の世界を喰らわずとも独立して存在できるようになった。イストEDではラージュ、アム、イストがフィルージャの護り手(エルゴ)となる。