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概要編集

2007年12月21日にStudio e.go!より発売された18禁シミュレーションRPG。

神楽シリーズとしては3作目となる。Studio e.go!10周年作品の1つでもある。

前2作からの変化として、本作は東洋の妖怪ではなく西洋の妖魔が敵として登場する。


特別版編集

夏神楽鬼神楽が同梱されている特別仕様。

ちなみに、夏神楽は二度目の再録となる。



登場人物編集

飛天丸

主人公。半妖の青年(天狗と人間の巫女のハーフ)。常に天狗の面をつけている。天狗と巫女の血を引くために高い神通力の持ち主。さらに飛行能力を持ち、高い機動性を誇る。

半妖ということで幼い頃から迫害を受け続けていたが、千蟲姫に救われ、それ以来、忠誠を誓い、付き従っている。

エーファたち西洋妖魔の侵攻に対抗するために、清家姉妹や月杜神社と共同戦線を張った後は、月杜神社の動向を探るために藤原晴彦(ふじわらはるひこ)という転校生として学校に潜入して、清家穂乃香のクラスメイトとして活動する。

我儘で気まぐれな千蟲姫の世話をするだけあり、気配り上手。さらに料理も得意。



千蟲姫

王臨山周辺の妖怪たちを取りまとめる元締めであり、ムカデの妖怪。通称「ちぃ様」。外見は幼い少女の姿をしている。マイペースで豪放磊落な性格で我が道を行くタイプ。普段の世話は飛天丸にさせているが、家事はひととおりでき、さらに料理上手であり、飛天丸の料理の師匠でもある。

元は、月から来た人間の血を引く人間で月杜神社の巫女だった。この地に住む龍を倒すために「蟲下ろしの儀」を行い、体内に蟲(ムカデ)を宿す妖怪になった。しかし、龍を倒した後の約束を破られ、妖怪として月杜神社から命を狙われ、月杜神社に操られた妹によって封印されてしまった。封印から解放されて復活した後は、月杜神社打倒を企む。

上記の理由から月杜を蛇蝎のごとく嫌っているが、これはこれ、それはそれと割り切る潔い人物で、清家姉妹が月杜に利用されるのを案じる懐の深さを見せていた。



清家穂乃香

清家姉妹の姉。行動派で、気配り上手な優しい性格。お気楽に見えるが、子供の頃に過酷な修行(冬の雪山で半年、無人の月面で半年間生き残るという過酷な修行)をこなして、それを笑顔で話すなど、心の強い少女。

頼りない姉だが、妹思いであり、淡々としてクールな澄佳を「冷血女」と心の中でツッコミを入れつつも、大事にしている。澄佳ルートでは、飛天丸の手料理をごちそうになったときは、澄佳に「しっかり食べるんだよ。家庭の味を覚えるのは大事だからね」と言ったり、澄佳と飛天丸が結ばれたことを察したときは、自分のことのようにスキップしそうな勢いで喜んでいた。



清家澄佳

清家姉妹の妹。感情に乏しく、クールな性格。暗い洞窟に一ヶ月閉じ込められて妖怪と戦いながら生き延びるという過酷な修行のトラウマで、感情を閉じ込めるようになり、暗闇が苦手になった。

本人に悪気はないのだが、そのクールで冷淡な性格から学校では敵が多く、喧嘩を売られては返り討ちにしているため、『喧嘩番長』というあだ名がつけられている。下駄箱にごみを詰められるなどの陰湿ないじめにも合っているが、それを淡々と話していた様子から、あまり気にはしていない。

姉のことは軽く見ていたが、姉が自分以上の過酷な修行をしていたことを知り、その考えを改めて謝った。

上記の修行時代のトラウマから、心を押し込めていて感情の乏しい娘だったが、飛天丸と行動を共にするうちに、次第に感情豊かになっていき、飛天丸が死んだと思ったときは悲しみの涙を流し、生きているとわかったときは喜びの涙を流したことに、「私にも人間らしいところがあった」と話していた。

澄佳ルートでは、千蟲姫と同じく妖怪の器となりうる人間だということが明かされ、暴走した千蟲姫に触れたときに、千蟲姫と同じ蟲使いの力を扱えるようになった。

澄佳エンディングでは、半妖の飛天丸と同じ時間を生きるために、千蟲姫の力をそのまま自分の身に宿して半妖になり、笑顔も見せるようになるなど感情豊かになっている。



エーファ

西洋妖魔を束ねる魔女。龍の封印を利用してドラゴンを復活させて、自分の肉体にしようと企み、そのために西洋から日本に侵攻してきた。



サキュパス

エーファの配下の妖魔。ボクっ娘。エーファに助けられたため、エーファを慕って心底尽くしている。人間とサキュバスのハーフであり、飛天丸と似たような境遇だったため、飛天丸に親近感を持っていた。最期はエーファに看取られて満足して死んでいった。



親父天狗

飛天丸の父。西洋妖魔のドッペルゲンガーが天狗の力を取り込もうとしたが、逆にその思念に乗っ取られた存在。生前の記憶もあったようで、自分を倒した飛天丸に、飛天丸の母親(飛天丸の母は穂乃香みたいな朗らかな性格の巫女で、天狗を倒しに来たが、河で溺れて武器や道具一式を流された状態で天狗に助けられて、その後互いに打ち解けて結ばれて、飛天丸をもうけたこと)について話した。



千蟲姫の妹

回想シーンに登場。名前は不明。妖怪になった姉を封印することには反対したが、月杜神社に操られて、千蟲姫を封印してしまった。そして、姉を封印したことを後悔したまま、月杜神社最初の巫女になった。自分の死後、姉のような存在を封印する事態になったときは、同じ悲劇が起きないように、相手の妖怪の部分のみを封印するように月の石に願いと力を込めた。




余談編集

  • 過去作要素

穂乃香の回想シーンの一つに、「夏神楽」に登場した滝峰幹也が登場。現在は講師をしていて、人間と妖怪の共存等幹也の考えは穂乃香に影響を与えたことが描かれていた。


  • 本作の認証システム

不正防止用のためにライセンスコードを発行する認証システムを採用していたのだが、Studio e.go!の活動停止の際に認証システムも機能しなくなったことでプレイが不可能になっていた。2014年8月13日にでぼの巣製作所がStudio e.go!の権利を取得して認証システムを復活させたため、現在はプレイが可能になっている。



関連タグ編集

Studioe.go! でぼの巣製作所 夏神楽 鬼神楽 天神楽 でぼの巣箱

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