概要
ローグライク(道中記、幻想譚、早春賦)、テキストアドベンチャー(学園記)と来て、Studio e.go!時代の最終作・月神楽以来の戦術シミュレーションRPGとして製作された。
登場人物
岳杜神社
主人公陣営の拠点となる山中の神社。
- 石動大(いするぎまさる)
本作主人公で、塗坊(ぬりぼう)と呼ばれる妖怪の半妖。
厳ついなりに端正なイケメンマッチョの人間態と「動く石像」としか言いようのない妖怪態の二つの姿を持つ。
当初は後述する新堂勇によって本編開始より五年前に封印されていたが、岳杜神社に妖怪が襲撃して来た事により封印を解かれて共闘を余儀なくされる。
クイズ番組やプロレス、国会中継などを好む筋金入りのテレビっ子としての側面を持つ。
- 新堂勇(しんどういさみ)
過去に石動と闘い、漬物石の形にして封印したが妖怪の襲撃で封印解除・共闘する羽目になる。
通俗時代劇を好む余りにサムライ口調になってしまったと言う石動に負けず劣らずのテレビっ子でもある。
また、ポエムを書く事が趣味と言う意外に乙女チックな側面もある。
- 八代護(やしろまもり)
おっとりした性格の退魔巫女。
趣味はアウトドア活動や食べ歩きなどであるが、実は病弱な野性児でもある。
その天然ボケっぷりは時として石動や勇を困惑させる。
- 八代祈(やしろいのり)
護の妹で、(就学年齢のため)学業に勤しみつつ呪符作製や事務仕事、家事全般などの後方支援を担う退魔巫女見習い。
迅房城(はやぶさじょう)
岳杜神社の裏手に聳える岩笛山(いわふえやま)に鎮座する妖怪城。
穏健派の前・総大将が三年前に謎の死を遂げて以来、後述の鬼三兄妹が牛耳る形で不穏な動きを見せつつある。
鬼三兄妹
- 牡丹(ぼたん)
三兄妹の長兄である赤鬼。
- 露草(つゆくさ)
三兄妹の次兄である青鬼で、牡丹の参謀兼なだめ役。
鬼としては例外的に知略も用いるが、本質的には長兄同様の(性格的な意味で)馬鹿であり、戦う事に生き甲斐を見出している。
- 向日葵(ひまわり)
如何にも鬼としか見えない兄二人とは異なり、人間と変わらない容姿の鬼娘。
カレーせんが好物。
紅検校一派
- 紅検校(くれないけんぎょう)
盲目の吸血種妖怪(いわゆる『吸血鬼』かどうかは不明)で、本作における「ダブルラスボス」の片割れ。
精神操作系の妖術に長けており、それを武器に暗躍する。
- 青行燈(あおあんどん)
本作の「ダブルラスボス」の片割れで、自身の完全復活のために前述の紅検校を配下として、伝承通りに「百物語」を完成させるべく暗躍させた。
- 塗大将(ぬりたいしょう)
迅房城の前・総大将で石動の養父。
穏健派だったが、何者かによって殺害され、後に青行燈・紅検校のラスボスコンビによって自我を持たぬ傀儡として復活させられて石動達と干戈を交える。
- 舅天狗(しゅうとてんぐ)※
新堂勇の父が青行燈によって殺害され、後に青行燈・紅検校によって洗脳・妖怪化がなされて復活した姿。
- 雪姑(ゆきしゅうとめ)※
前述の舅天狗と同じく、青行燈に殺害された勇の母がラスボスコンビによって洗脳・妖怪化されて復活した姿。
ラスボスコンビが前述の塗大将も含めた彼らをわざわざ復活させた理由としては、戦闘指揮官として使役するためと推測出来る。(実際、舅天狗と雪姑は退魔機関から派遣された退魔巫女達や各地の神社を襲撃する際に妖怪達を前線で指揮していた。)
※いずれも本編中では単に天狗・雪女と呼称され、能力的にも独自のものはないが、一般個体との区別のため、仮に呼称する。