「俺は平和主義者だからな。もっとも、売られた喧嘩は買うが。」
概要
岩笛山に聳える妖怪城・迅房城(はやぶさじょう)の前・総大将である「塗大将(ぬりたいしょう)」と同族のよしみで養子縁組をした妖怪「塗坊」だが、元は人間であり、「鬼神楽」の主人公・木島卓同様に半妖であると言えるが、その肉体は完全に妖怪化しており、更に「人化の術」を体得して人間の姿をとっているため、「生物学的に見れば」かなりややこしい存在である。
見聞を広めるために迅房城を旅立って気ままな旅を続けていたが、本編開始より五年前に妖怪と人間の利害の不一致に由来するトラブルに巻き込まれて本作メインヒロイン候補の一人である新堂勇と交戦、漬物石の形で封印されるが勇も霊力の大半を使い果たしてしまい、見習い退魔巫女に毛の生えた程度まで衰える羽目になる。(つまり、痛み分けである。)
その後は(勇に接触していないと封印が緩んでしまうため)勇に連れられて岳杜神社を訪れた際に、(封印システムの都合上定期的な妖気放出の必要がある)妖気放出の加減を間違えて、結果的に向日葵をはじめとする迅房城の妖怪達を呼び寄せてしまい、本編開始より三年前の「塗大将殺し」の罪を糾弾されて(前述の通り、五年前の時点で勇に封印されているので冤罪である。)岳杜神社の管理を任されている退魔巫女・八代護とその妹・八代祈、そして因縁浅からぬ勇と共に迅房城の妖怪達と戦う事となる。