概要
けらけら女ともいい、鳥山石燕の絵では着物姿の巨大な女が、塀の向こうから笑っている姿が描かれている。
解説文には楚の国の宋玉が、塀の向こうから誘惑してくる美女に靡かなかった逸話が書かれており、「倩兮女」は多くの人を弄んだ淫婦の霊ではないか結んでいる。
その他、江戸時代の『稲生物怪録』などの絵巻物や絵草子にはけらけら笑う女の首の化け物が出てくるものがいくつかあり、当時は一般的なキャラクターであったようである。
昭和に発刊された妖怪図鑑では、人気が無い道で笑いかけて驚かす女の妖怪と解釈されている。
創作での扱い
「3期鬼太郎」の第95話「笑い妖怪ヘンラヘラヘラ」に登場。
ストレスが多い現代の子供たちを救うためだと善意から異次元「笑いの世界」へ連れ去り、笑うだけの妖怪ヘンラヘラヘラとすり替えてしまう。
原作にあたる「新編ゲゲゲの鬼太郎」では子供たちに笑い方を教えると称し、笑い粉を放つ「笑い虫」を使って笑い病を流行らせたり、人家を襲撃しようとしたりと暴走したが最後は鬼太郎に操られた笑い虫に食われてしまった。
テストの点数が悪くて落ち込んでいた栗田まことを、笑わせて元気づけてくれるが…
99話で春日琴子に憑りつき、笑顔を口が裂けた顔に変えた女妖怪。裂けた口にはマスクをつけ大鎌をもつ、どちらかというと口裂け女をモデルにした姿で登場した。
渋垣市の祭りの終りのころに現れ、人を驚かすために笑おうとしたが、面白いものを目撃してしまって本気笑いをしてしまった。
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小豆洗い…七尋女房/七尋女には、小豆を洗う伝承もある。