概要
兵庫県出身の作家、1952年生まれ、2004年没、享年52歳、マジックマッシュルームの所持での逮捕歴も。
著作は『エキゾティカ』(アジアの関係を舞台にした短編集)『ガダラの豚』(アフリカの呪術師とジャパニーズの戦い)『こどもの一生』(お芝居とそのノヴェライズ)『人体模型の夜』(体の一部をモチーフにしたホラー短編集)『日の出通り商店街 いきいきデー』(『世にも奇妙な物語』でドラマ化するようなホラー。短編集『白いメリーさん』『美しい手』所収)等。
有機溶剤 アヘン シャブ 幻覚サボテン(中島は「ヒクリ様」と表記する)抗うつ剤、ヒキガエル(の分泌物)などを紹介するエッセイ『アマニタ・パンセリナ』を著している。この本(連載物)を書いた1990年代初頭当時は、禁止薬物の日本での使用は「逮捕されるのがばかばかしい」のでやらないといっていたが、最晩年、日本での使用所持があった。
中島は『11人いる!』での解説において、「美少年」について(フロルと比較して三次元はこんなもの、という語りながら)、「演劇部であった高校生(灘高)時代、『桃太郎』(中島先生扮する桃太郎が鬼どもを虐殺して男子生徒演じる鬼のお姫様を奪うというもの)をやる際の衣裳合せで姫の扮装をした悪友(男で美少年)を部員(全員男)が襲いかけた話」をしている。
卒業後も、劇団リリパットアーミーを率いていた他、ロックバンドを組織し歌も歌っていた。ゴンチチのチチ松村と親交があり、二人でラジオ番組をやってもいた。
また、カネテツデリカフーズの宣伝も担当していた。会社のマスコット「てっちゃん」と彼をアレンジした父親、通常「ブキミとうちゃん」と呼ばれるキャラクターが、掛け合いをする漫画つきの、ネリモノやちくわとは全く関係ない話題が延々展開する暴走ぶりは、各地から驚嘆を持って迎えられた。後、その宣伝は『啓蒙かまぼこ新聞』『微笑家族』にまとめられ、文庫版が双葉社から『ネリモノ大全』(ちくわ篇とごぼてん篇)、合本の文庫が新潮社から発売される。
創作落語を発表する以外に、自身が高座に上り小咄(『甚兵衛の一生』というタイトルらしい)をやったことがある。
朝日新聞で『明るい悩み相談室』という連載をしていた。挿絵は中島の他内田春菊、西原理恵子、みうらじゅんなどが担当、好評を博した。
最晩年 諸作家が、あるテーマで短編を書く企画の「蒐集」の回で、『DECO-CHIN』を掲載(タイトルは最後まで読むと分かる)。