ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

11人いる! とは 萩尾望都 が描いた中編SF漫画である。

『別冊少女コミック』1975年9月号から11月号に連載された。

1976年「第21回小学館漫画賞少年少女部門」受賞。


宮藤官九郎の「11人もいる!」など、タイトル含め様々なパロディ元ネタになっている普遍的な名作である。

作品解説編集

1970年代に発表されたSF漫画としては画期的な背景設定や、緻密なストーリー構成、魅力的なキャラクターで高い評価を受けた。

閉鎖状況の中で疑心暗鬼に陥る巧みな心理描写、犯人捜しのミステリー要素、登場人物同士の友情、淡いラブストーリー要素まで盛り込まれており、爽やかなラストを含め、中編漫画の教科書というか手本のような作品である。


これまでにNHKによりドラマ化(1977年)、アニメ映画化(1986年)、舞台化(2004,2011年)されている。


ストーリー編集

地球人類も含め、銀河系全域での交流がある世界。

宇宙最高峰の大学『コスモ・アカデミー』の入学試験に臨む全宇宙の受験生達。

超難関となる試験の最終課題は、10人1組宇宙船に乗り挑み、一定期間の間、外部との接触・補給・通信無しで過ごすサバイバルだった。


最終テストは、チーム別に異なる課題が与えられる。

優れた直感力を持つ主人公少年タダも、この最終試験に臨むべく宇宙船に移動。


ところが宇宙船に到着した人間は11人いた!


誰が、本来いるはずのない11人目なのか?目的はなんなのか?

宇宙船内では様々な事故やトラブルが起き、疑心暗鬼がつのっていく。

彼等は生きて合格できるのか?


アニメ映画編集

1986年11月、キティ・フィルムによりアニメーション映画化。


タダ - CV:神谷明

フロル - CV:河合美智子

王様 - CV:田中秀幸

四世 - CV:古川登志夫

ガンガ - CV:玄田哲章

アマゾン - CV:鈴置洋孝

ヌー - CV:若本規夫

石頭 - CV:池水通洋

赤鼻 - CV:塩屋浩三

トト -CV:TARAKO

チャコ - CV:柏倉つとむ


続・11人いる! 「東の地平・西の永遠」編集

「11人いる!」の3ヶ月後を描いた続編。宇宙大学に入学後の物語となる。

作中で政変戦争が発生、主要登場人物に死者が出るなど、作品の雰囲気は「11人いる!」とは全く異なる。

ストーリー編集

「11人いる!」のキャラの内、故郷に帰って王位を継いだバセスカ。

彼の招待でタダトス・レーンとフロルベリチェリ・フロルの2人がバセスカの星を訪れる。

だがバセスカは謀略によって王位を追われ、隣国との戦争も起きてしまう。

関連イラスト編集

感動のラストシーン(に近いもの)

***


余談編集

  • 本作は「これほどのSFとしての傑作が星雲賞を受賞できないのは、いかがなものか?」という理由から星雲賞にコミック部門が出来る切っ掛けとなった。

関連タグ編集

萩尾望都 SF ミステリー 推理小説

関連記事

親記事

萩尾望都 はぎおもと

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 346978

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました