『月刊フラワーズ』で2002年9月号~2005年8月号にかけて連載された。全24話。
第27回(2006年)日本SF大賞受賞。
概要
2052年の日本が舞台。
両親の死後、7年間眠り続けている少女「青羽」が見ているユートピアの如き夢の世界「バルバラ」。
人の夢を探査するプロの夢先案内人、渡会時夫は、青羽の見ている夢への探索依頼を受けるが、息子のキリヤは「バルバラ」は自分が創った空想の島だと言い出し…。
エピソード
不老不死、クローン、惑星間戦争、人類進化などの題材を緻密に組み込んだ、壮大なスケールの作品となっているが、当初は「バルバラ」という夢の世界の物語だけで終わらせるつもりだったのを、締切直前で急遽ストーリーラインを変更することにしたため、辻褄合わせに苦労しながら執筆を続けたらしい。
第1話を描いた段階では萩尾望都自身は「これはもう私の描いたものでは過去一番の駄作になるに違いないが、もうトシだから許してもらおうと開き直った」としている。