概要
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2003年頃から連載された。単行本は全8巻。
当初はブロッコリーのカードゲーム企画のメディアミックスとして展開されたが、カードゲームがなかったことになり、漫画だけが生き残ったという異色の作品。
続編はカオシックルーンEs。
登場人物
CV:はドラマCDのもの。
竜界
召喚者の多くは竜界の里と呼ばれる隠れ里の出身、召喚者の胴体から現れる。生物のような姿をしており、基本的に言語能力はない。一部の魔界メンバーからはトカゲ使いと罵られている。
源リョウガ CV:浪川大輔
本作の主人公。飛行機事故でただ一人生き残った為、周囲からは死体を喰って生き延びたと罵られていた。その真相を知るために戦いに身を投じる。デス=レックスの他に機動力の高いソニックプラス、硬い皮膚を持つパワータイプのサイロックス、水中戦を得意とするシーラニクティス等を召喚する。
実はデス=レックスの後継者の久我家の出身でマコトとは双子の兄で、本来は殺されるはずだったが、母シズネの手により、源家に引き取られる。
2chでは他のキャラより地味で、カレーを作るのが得意なこと以外特徴がないという理由でカレーと呼ばれていた。
死竜王・デス=レックス=ヘッド CV:若本規夫
2千年前の異界同士の戦いで負けて解体されたデス=レックスの頭部。喰った者を因果律から存在を抹消することが出来る他、喰ったモンスターの能力を使うことが出来る。
元は別人に召喚されたが、器ではないと喰らい、以降リョウガを器とする。
器の精神が弱い場合、取り込まれる可能性があるため、リョウガはカスミから修行を受けた。
リョウガの幼なじみ。彼の身を案じて戦いに身を投じる。幼少期に崩落事故に巻き込まれ、その時に励ましてくれた盲目の女性のような誰かを守れる強い者を目指している。
使用モンスターは腐食性の体液と、再生能力を持つプルメリの幼体でハカナは「ポカポカ」(CV:かないみか)と名付けている。なおプルメリの成体は治癒能力を持つ。
棗クラン CV:神田理江
リョウガを兄の仇と誤解し、狙っていた少女。誤解が解けたあとは彼の仲間となる。当初年齢は16歳となっていたが、なかったことになり、終盤は小学生になった。ヘルトラマンという特撮番組のファン。
使用モンスターは体の一部を爆弾として使用するヴォルボックス。
アル=マー
両腕の刃と伸縮性のある胴体を生かした回転攻撃を得意とするモンスター。デス=レックスに取り込まれる。
グリスカント
触手に触れた物の摩擦を0にするモンスター。デス=レックスに取り込まれる。クランはこいつにパンツの摩擦を奪われた。
剛竜王・デス=レックス=アームズ
デス=レックスの四肢。沢木アカネ(CV:吉田小南美)の身体を乗っ取り、意志を得た。真竜王を自称する脳筋。腕力は強い。
巨竜王・デス=レックス=ボディ
デス=レックスの胴体。山田マゴタロウさん(21)の身体を乗っ取り、意志を得たが剛竜王より馬鹿で暴食。しかし、重力制御、強力な消化液、全身を口に変えるなど多才な能力を持つ。機界に身柄を確保されていた。
久我マコト CV:生天目仁美
リョウガのクラスの転校生、一見少年のようだがれっきとした女の子。
デス=レックスの後継者に選ばれたが、兄カナメが竜界を裏切ったことと、女性だという理由で里の者から認められなかったため、後継者への執着が強い。前述の通り、リョウガの双子の妹。
闇竜王・デス=レックス=ウイング
マコトを器とするデス=レックスの翼。女性人格を持つ。影の中に相手を取り込む能力と超音波を操る。目はなく、聴覚で相手を認識する。
御母衣サエコ
マコトのお目付け役の女性。任務の為なら手段は選ばないタイプ。
使用モンスターは詳しくは不明、作中では滑空能力を持つハグネイルを利用した。
生田目ニロ
マコトのお目付け役の小柄な少女。生真面目な性格。
使用モンスターは正確な射撃能力を持つヴォルツヴァイ。
時雨キョウゴ
マコトのお目付け役の男性。バイクに変形する使用モンスター、テスティナルに乗り、日本刀で戦う。クランと同じくヘルトラマンのファンで、番組やショーは真剣に応援しながら観る。
おばさん
マコトのお目付け役の筋肉質の女性。里の者からもおばさんと呼ばれているため、本人も本名を名乗る気はない。
使用モンスターは本編では登場しない。
久我シズネ
リョウガとマコトの母親。
リョウガを逃がした罪で幽閉の身。
機界
意志のない兵器のようなモンスター達。デス=レックス=ヘッド曰く不味い、召喚者の脳を媒介に頭頂部から現れる。作中でリョウガ達が戦ったのは日本支社であり、規模が大きな組織であることが窺える。総務部特殊課以外のメンバーはサラリーマンのような服装である。
六反田シグマ CV:郷里大輔
(左の人物、右は三剣リュウセイ)
機界総務部特殊課の一人。飛行機事故の首謀者、作中で最初にデッキを使った。断面フェチで口癖は「なってない」 四屍マモルが嫌いな様子。
使用モンスターは正確無比な切断能力を持つバズ=コックス。
一ノ谷コウキ CV:茶風林
機界総務部特殊課の一人。川柳好きの変態。機界の内部機密を漏らした為に二見坂コトミに消されそうになったところをカスミに助けられた為、以後彼女に従う。
使用モンスターは原子透過能力を持つディープ=ハンマー。一ノ谷はその能力を利用して覗きをしていた。
三剣リュウセイ CV:遠近孝一
機界総務部特殊課の一人。六反田シグマにカードの使い方を教わった為、彼を兄貴と慕う。
使用モンスターは角から高周波振動を放つ三輪バイク型のニードルビット=シケイダー。
二見坂コトミ
機界総務部特殊課の一人。全身にピアスをしたドSな女性。リョウガの守備範囲外。
使用モンスターは機械に侵入し操り、凶器に変えるサーキット=ウォーカー。
目的のためなら親族や仲間も平気で利用する卑劣漢。
使用モンスターは機械と生物を組み合わせ、改造出来るパラサイト=マニューバー。
五部リン
機界総務部特殊課の一人。モンスターと互角に戦える肉体を持つ。
使用モンスターは地下鉄に擬態し、乗り込んだ者にトラウマを見せながら溶解するメトロ=ワーム。
七条寺レツ
機界総務部特殊課の一人。初登場時センターにいたが別にリーダーではない。
図鑑マニアで物の単位を象を基準に例える。
使用モンスターはデータを基に成長するメタモ=ラーバ。作中ではデス=レックスと様々な兵器のデータを基に成長した。
魔界
人型で言語能力を持つが左右非対称のグロテスクなモンスターが多い。作者曰くショッカー怪人とベーダー怪物を足したようなもん。召喚者の顔面から現れる。またデッキを消費することで魔法(アウトスキル)を発動する。
神代タツミ CV:根谷美智子
初登場時は機界にスパイとして潜り込んでいた。その後も変装して現れることが多い。口癖は「ねぇどうして?」カスミとは因縁あり。
使用モンスターは魔法「死霊蘇生(デッドシャルライズ)」で相手のトラウマとなった死者を呼び出すゲビル9。
朽葉ユラ CV:南央美
クラスメイトからいじめを受け、両親からも虐待されていた孤独な少女。
使用モンスターは魔法「人形地獄(チャイルドプレイ)」で人間を人形に変えるニューキー=パイクス(CV:大谷育江)。ユラにとってはただ一人の友達でもあり、両親や邪魔者をその能力で殺していた。
アグノスティック=フロント
日向寺真一という昏睡状態の男が重要アイテム「王のカード」を守るために召喚したモンスター。群体型で、1体でも残れば無数に再生できる。かつてデス=レックスに右腕を喰われた為、本体も分身も役割に応じた義手を着けている。誇りを重んじる性格で、認めた相手は敵でも敬意を示す。また分身の一体もマナーの悪いオタクをたしなめている。
シャハティ・アルハザード
(ワーロックの隣の人物)
ワーロックに心酔した魔界のカード使い。少年のような姿だが実年齢は不明。ワーロックの妹であるマコトを忌み嫌う。
使用モンスターは知能が高く、薬品による攻撃と、内なる獣を解放する魔法「獣化武装」を持つビースト=ウィズン。
グレイブ=ワーロック
魔界のリーダー格。その正体はリョウガとマコトの兄、久我カナメ。
使用モンスターは触れた物全てを否定し、存在を抹消するというデス=レックス=ヘッドに似た能力を持つシック・オブ・イット・オール。
女界
その名の通り、存在するのは女性モンスターのみ。人間界とのつながりが薄く、モンスターが死んでも召喚者にダメージは伝わらないが、代わりにカードが消滅する為、現在存続の危機に陥っている。召喚者の胸から現れる。
無類井カスミ CV:かないみか
リョウガにデッキの使用方法とデス=レックスに取り込まれない為の修行をさせた師匠。リョウガをシズネに依頼され、竜界の里から逃がした張本人。
使用モンスターは加粒子砲と電磁スピアーを持つエレ、人魚のようなネア、パワータイプのゾア等。
クマリ CV:榎本温子
リョウガの修行をサポートしていた女界モンスター。機界との戦いで妹を亡くしており、形見をリョウガに託した。リョウガに密かな想いを持っていた。
その他の人物
我謝コウジ CV:森訓久
カードコレクターの青年。ちゃっかりしており、リョウガ達を助ける時にカードをせびっている。どうしても戦わなければいけない場合はアイテムカードを使う。カスミには頭が上がらない。
ハナコ CV:猪口有佳
ハカナの友達。何度か機界にひどい目にあわされている。
トウマ CV:奈良徹
リョウガを食人族と罵る小者な不良。あまり強くなく、作中ではクランとマコトに負けた。
野々原パルコ
プチ家出中のおバカな女子高生。魔界モンスターに襲われていた所をマコトに救われ、カード使いに憧れ、デス=レックス=ウイングのカードを手に入れるのだが…
口癖は「ゲロ○○」(ヤバイみたいな意味)
相馬夫妻
飛行機事故で娘のリエを亡くした夫妻。一人生き残った事に罪悪感を抱くリョウガに励ましの言葉をかける、最終話で重要な役割を果たす。
ヘルトラマン CV:若本規夫
クランとキョウゴがファンの特撮番組の主人公。怪獣に手足をもがれながらも戦う内容であるため抗議が殺到し、一度打ち切られるが、ヘルトラマンの戦う姿に勇気をもらった良い子達の応援で放送が再開されたエピソードがある。
用語
デッキ
モンスターがダメージを受けると、召喚者もダメージを受けるのでその対策に使われている。
カードに魂をチャージしておくことで、そのカードがモンスターの受けたダメージを肩代わりする。
カオシックゲート
基本的にカード使いは一つの世界のモンスターしか召喚できないが、カオシックゲートはどの異界のモンスターでも召喚できる。
該当者はリョウガとワーロック。
アイテムカード
武器や回復アイテムなどを召喚出来るカード。
カレーおじや
お腹を壊したクランにリョウガが作ったもの。胃に優しいらしい。