概要
総務部の1人。包帯を顔に巻いた奇妙な雰囲気の男。
使用モンスターは改造を行う「パラサイト=マニューバー」で、人間と機械を繋ぎ合わせた「ガラクタ人間」なる独特の戦闘マシンを作り上げるなど猟奇的な感性を有している。
ここから先は本編に関わる非常に重大なネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
正体
正体は、飛行機事故で死んだはずのクランの兄棗マモル。飛行機事故の際は、機界のカード使いとして作戦にあたっていた。源リョウガの育ての両親を見つけ殺害し、デス・レックスに対面して瀕死の重傷を負うが、パラサイト=マニューバーの能力で蘇生することができた。
回想での「妹思いの優しいお兄ちゃん」という姿は彼の時折見せる優しさを、幼いクランが願望で繋ぎ合わせたものに過ぎず、その本性は病的なサディストであり、クランに対して何度も暴力をふるい、それを咎めた両親を殺すほどであった。
クランに接触し、彼女の心を捉えるとリョウガやハカナを襲撃させた上、前述の通り彼女の身体に爆弾を取り付ける。リョウガとの対戦時にはクランを出し、彼女を人質にする戦法を取ったが、ハカナの「私があなたの家族だったら、(マモルのしたような所業を)絶対に許せない」という説得でクランが動揺した上、リョウガがすべての異界のカードを自由に使える「カオシック・ゲート」としての力を発揮。「機界」のモンスター(サーキット・ウォーカー)の影響でクランを操れなくなり、反撃を受け、瀕死の重傷をまたも負う。
最初はリョウガより「こんな奴でもクランの兄」と殺害を免れたものの、去り際にクランに対して自分の両親を殺したことを告白、自分はここまでするくらいクランを愛していると嘯く。しかしこの台詞で心を打ち砕かれたクランは「私にはお兄ちゃんしかいないと思っていたけど、お前がいたからずっとひとりぼっちだった」と彼女のモンスター「ヴォルヴォックス」に襲撃され、その身を食い千切られ果てることになる。
その他
残酷要素が多い「カオシックルーン」の中でも群を抜いた非道な人格であると同時に、メインヒロインの肉親であり主人公の育ての両親を殺害、さらに主人公の覚醒のきっかけになるなど、物語でも前半のキーパーソンとなりえるキャラクターである。
また、作者は彼に対して「とっても悪い人だから真似しないよ―に」と言及されている。
関連タグ
朝霧要 … 妹に苛烈な虐待を加えた悪役キャラつながり。