「城茂よ!天地の悪霊、万物の悪魔に誓え!ブラックサタンの命令はいかなる理由があろうとも全力を尽くして実行することを誓え!」(第2話)
概要
第2話「ストロンガーとタックルの秘密!」より声のみで登場する、秘密結社ブラックサタンの支配者。
サタンのペンダントというブラックサタンの最高機密が隠されたペンダントがなければ、彼に直接謁見するどころか彼の居る部屋にすら辿り着けないようになっている。
その正体はサタン虫を束ねる長であり、巨大なサタン虫そのもの。蜘蛛のような毛の生えた手足を持つ円筒状の紫色の体、顔は人間の頭蓋骨そのものという不気味な姿をしており、瞬間移動能力の他、腕に猛毒を持っている。
組織直系の幹部しか信用していないらしく、一つ目タイタン亡き後、打倒ストロンガーのためにわざわざジェネラルシャドウを雇ったにもかかわらず、ストロンガー打倒のみに固執し組織の方針にあまり従わない彼よりも信頼の置けるタイタンを百目タイタンとして復活させ、再びチャンスを与えたり、サタンのペンダントをデッドライオンに託したり(このことがシャドウに見限られる原因となった)している。
その一方で、シャドウを言葉巧みに利用するしたたかさや、部下には声すら滅多にかけない(奇械人ハサミガ二談)気位の高さを垣間見せることもあった。
またワンマン主義のようで、幹部と言えども外様のシャドウは勿論、タイタンすらも信用してはおらず、タイタンが敗れた時は葬儀を挙げてその死を深く悼んだものの、百目タイタンが敗れるや「信頼できるのはシャドウだ」と言うなど、自分に都合よく両者を利用した。
第25・26話にて、シャドウの起こしたクーデターによりストロンガーと直接相まみえる羽目になり、ストロンガーの前にその不気味な姿を現す。
しかしデルザー軍団が動き出した気配を感じたため、サタンのペンダントから発せられる特殊な放射線の影響で一時的に目が見えなくなったストロンガーを尻目に逃亡を図るが、最後は瞬間移動のパターンを読まれ、次の移動先を予測したストロンガーが放った電パンチと電キックの直撃を受け、目から火花を散らして爆発。デルザー軍団の影に怯えながら絶命した。
しかし彼もまた、デルザー軍団を束ねる真の黒幕・岩石大首領の傀儡であったことが後に判明する。
ガンマー虫
第10話「恐怖のガンマー虫!人間を狙う!!」に登場した、サタン虫よりも強力な支配力を持つとされる怪虫。
見た目はサタン虫と全く同じだが、どうやら繁殖力が尋常でなく、1匹からわずか数日で数万匹にも増えるらしい。
そのことからサタン虫を品種改良して繁殖力を強化した個体であると思われるが詳細は不明である。
なお、ガンマー虫自体は作戦指揮を執っていた奇械人ハゲタカンの爆死に巻き込まれ全て死滅したと思われる。
漫画版では
テレビマガジン掲載版
当初はショッカー首領を思わせる単眼のフード姿で登場。フードを脱いで透明になりストロンガーを攻撃したが、電磁バリアによって正体が暴かれ、全身放電を浴びて基地諸共滅ぼされた。
仮面ライダーSPIRITS
他の組織の首領達と同じく大首領JUDOの端末という設定。
人類がバダン+デルザー軍団の討伐並びにバダンシンドロームの根絶を目的とした一大反抗作戦「オペレーション・ライダーシンドローム」を発動する中、作戦に必要なロケットの打ち上げを阻止すべく、JUDOに操られて出現、それを迎え撃つ仮面ライダースーパー1と戦う。
本作のブラックサタン大首領はロケットとほぼ同等という巨大な姿で登場しており、その実態は無数のサタン虫の集合体となっている。
仮面ライダーフルスロットル
より多くの頭蓋骨が生えた非常に醜悪なデザインに改められて再登場を果たしている。
「貴様れに私は捕えられぬわ!」という台詞の、「貴様ら」を「きしゃまら」としゃがれた老人調に発音する声色が納谷悟朗氏とそっくりであることに驚かされるが、この声は同作でストロンガーの声を当てた関智一氏の兼任によるもの。関氏は『仮面ライダー大戦』『仮面ライダー3号』『仮面ライダー4号』でも納谷氏の代役を担当している。
余談
本来なら、死ぬ間際にストロンガーにデルザー軍団の存在を匂わせる台詞が入る予定だったが完成作品でオミットされてしまった経緯がある。
関連タグ
トライアルG:『仮面ライダー剣』に登場する怪人。ブラックサタン大首領をモチーフとしている。