魔王アリエル
まおうありえる
CV:上坂すみれ
主人公「私」たちが転生してきた世界の今代の魔王。
名前は「アリエル」。現魔王としては種別の異なる十人の幹部を従える。
見た目は少女のような容姿をしているが、世界最古の魔物と言われており、悠久の時を生きている存在である。
種族は「オリジンタラテクト」であり、主人公たち蜘蛛系モンスター「タラテクト」の始祖でもある存在。とは言え彼女自身に蜘蛛としての特徴は表出していない。
直属の近衛としては「パペットタラテクト」と呼ばれるモンスターを使役する。
なぜか露出度が高い独特の服装をしている。
八つに枝分かれしたマントやサークレットに埋め込まれた装飾などによって、彼女が蜘蛛系の魔物の頂点に立っていることを示唆しているのだろう。
漫画版では細かい意匠は変わらないものの、ビキニタイプのセパレーツ衣装に変わって全身黒タイツ状のセクシーな印象を与えるものに置き換わっている。
九万超の平均ステータスに加えスキルも多数取得しており、この世界でも最上位に属する力を持つ。その上、ほとんどの属性に対する耐性を備えており、種族的な弱点属性である「火」や「光」などを除いて彼女にダメージを通すことすら容易ではない。
主人公の生みの親であるクイーンタラテクトも彼女の眷属であり、血縁上は主人公の祖母にあたる。
作中での行動
直属の配下であるクイーンタラテクト「マザー」に対し、並列意思(体担当)のスキルによる精神攻撃を仕掛けた主人公に接触。
圧倒的な力で粉砕するが、主人公を殺しきるまでには至らず、反撃によってマザーを含めた多数の眷属を失ったばかりか、自身もマザーを介して並列意思による浸食を受けてしまう。
その過程の中で主人公の魂(人格)の一部が流入、融合したため、主人公の記憶の一部が入り込んでおり転生者のことも完全に理解する。本人はわりと軽い性格になってしまったが、根幹のところで「とある存在」への敵意を隠さない人格に変わりはない。
アニメ版独自の要素として『主人公の使った技を真似る』、『マザーから奪ったスキル』と口走る、地龍ガキアに『ユニークな技の名は叫ばんのか……?』と言われキレるなど浸食描写が明確に描かれている。
また、浸食前の素の彼女の姿も描かれており、上坂氏によって明確に演じ分けられている。
最終的には利害の一致と打算から主人公との休戦を妥結する(なぜかその際に「魔法少女」にちなんだ『魔王少女アリエルちゃん』と名乗った)。
また、この時に逃げようとした主人公のことを「若葉姫色ちゃん」と呼びかける。
主人公の魂の一部に起因する地球由来の知識をアリエルは自分のものにしていたのだ。
そのため、作中では基本的に現地語で話すが、転生者相手には流暢な日本語で語りかけるなどの描写がある。
(なお、前世の記憶を持つ転生者たちにとって「若葉姫色」は非常に印象に残るクラスメートだった。そのため前世そのままの容姿を持つアラクネ進化後の主人公のことは一目で看破している。)
その後、主人公相手に胸中を明かす。本人曰く「普通に殺しても、普通じゃない方法で殺しても平然と生き返ってくるし、何その不死身っぷり、どうしたら死ぬの?ぶっちゃけ怖いわ!!っていうかキモい!!」
恐怖の対象である魔王にこれまた「怖い」と思われた主人公だったが、互いに決め手を欠いたこと、現状が危機的状況であることに変わりはなかったため、彼女からの休戦の一手を受け入れる。
休戦妥結時点では互いに警戒を欠かさない利害関係に過ぎなかったものの、本拠地である魔族領を目指す旅の中で紆余曲折を経たことからふたりは無二の友人となっていくのだった。
(なお、後に生き返りのギミック自体は解き明かすものの、その上で取れる対処法が『世界中のどこにあるか判らない卵を全て潰した上で深淵魔法で倒すしかない』と言う、事実上攻略不可能な方法だと悟って倒すのを諦めている。)
この際に、主人公のお節介で救われたものの両親を亡くしたことに変わりはないソフィアに一連の事情を説明し、行き場のない彼女たちを当座の縁もあって保護し旅に加えることに。
これには、現地人にもかかわらず転生者にまつわる突拍子のない事実を受け入れたメラゾフィスと、改めてソフィアとの間で主従の絆を確かめ合った二人の姿を見て感動したという事情も大きいようだ。
基本的なスキルをはじめ多数の称号も揃えており、大罪スキルの「暴食の支配者」の保有者でもある。
「暴食」により、そこら辺の石ころから魔法まで(死体も可)、なんでもかんでも文字通り食することでエネルギーに変換しすることができる。
正攻法で倒すには、圧倒的なステータスと渡り合った上で、超再生を上回るダメージを与えるしかなく、ほぼ無理ゲーである。
アニメ版で彼女を演じることになった上坂すみれは、アニメ化前に作成されたラジオドラマで主人公を演じていた。魔王と主人公の関係を考えるとニヤリとさせられる配役である。
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