曖昧さ回避
- 虫の要素や姿をもった妖怪や魔物。※この項で解説
- 『女神転生シリーズ』に登場する虫の魔物が所属するの悪魔の種族。 →妖虫(女神転生)
- 水木しげるの妖怪画に描かれているヨーロッパに伝わる怪物。ワームと思われる。イラストのモデルはアーサー・ラッカムの描いたファーヴニルのようである。※この項で説明
- 『ロマンシングサガ2』に登場するイモムシのモンスター。
- 江戸川乱歩による探偵小説。→妖虫(江戸川乱歩)
- ラムジイ・キャンベルによる『クトゥルフ神話』作品。
- 古賀新一による虫の蛹のような身体に変貌していく男を描いたホラー漫画。
- 『妖怪ウォッチ』に登場する虫の妖怪についてはこちら→虫妖怪
広義の妖虫
妖虫とは、虫妖怪や虫の要素や姿を持った魔物や悪魔などの総称。
特に日本では妖虫とされる者の伝承が多く、その中でも蜘蛛は昔なら土蜘蛛、現代では仮面ライダーの蜘蛛男等、最終的に倒される悪役である事が多い。ただし、淵の主で水神である、夜の蜘蛛(コブ)はヨロコブなので殺してはいけないなど神格化される場合もある。
また虫は魂の化身であり、珍しい虫が現れるとそれは人の怨念が変じたモノであるとされ、凶事の予兆とされることもあった。
中東では、イナゴやサソリ、ハエ等の害虫が、疫病神や魔神とされる。
西欧においてはギリシャ神話やイソップ寓話では蟻や蝶が好意的に描かれている。
しかし全体的に地味な種類が多い為か、日本で人気があるクワガタムシは神の化身とされる反面、地域によっては不吉とされ、トンボでさえ羽根が刃である魔女のかぎ針等と呼ばれて恐れられている。
英雄に退治されたドラゴンや鬼の血肉が、毒虫や吸血虫に変じたという伝承もある。
妖虫一覧
- 芥の虫/足高蜘の変化/アスカトル/アトラク=ナクア/アナンシ/アハティ/アバドン(アポリオン)/アプシャイ/アラクネ(アルケニー)/粟喰虫/アワホンド/イクトミ/イシャトー・マジムン/イツパパロトル/淫虫/ウブ/ウンゴリアント/永宝寺の虫/エクスプローディング・スネーク/縁切蜘蛛/閻大虫/エンプーサ(エムプーサ)/応声虫/大蜘蛛/大ミミズ/大百足/オーギソヨソヨ/オード・ゴギー/オキクムシ/オボクスオブ/オヨ・フリオ/オルゴイコルコイ(モンゴリアンデスワーム)
- 柿の木の怪蟲/かせかけミミズ/蚊の精/加夫羅太伊/蟷螂坂/カマキリ男爵/疳積の虫/雉喰い/牛鬼/骄虫/ギルタブリル/欽原/琴虫/グーグル・アース・エイリアン・ジャーマン・バグ/蜘蛛息子/げじげじの化物/螻蛄/ゴキブリの霊/ココペリ/ゴルベーザ/金蚕蠱/金色姫/コンリット
- 最猛勝/サスシスティナコ/実盛虫/三尸(しょうけら)/シェロブ/信濃青沼の怪虫/酒虫/謝豹虫/シャッガイからの昆虫怪物/シャミール/朱蛾/常元虫/焦螟/絡新婦/針口虫/神虫/スカラベ/スコーピオ/スコレックス(インダス・ワーム)/ストーンヘンジワーム/スパニッシュフライ/石蟲/ゾボ
- 大武/蛇蝎/ダシュナバール/タランチュラ/ダルヴ・ダオル/タンムズ/チクリ/チバ・フー・フィー/チョウケシン/土蜘蛛/恙虫/手だけがサソリ/鉄蟻/豆腐を食う虫/ドゥクチョル/ドゥルジ/常世の神/ドラゴンフライ
- 二頭虫/ぬれはがち/野守虫
- ハーカパイニツィ/パイビリカ/蝿の化物/バエル/化けかたつむり/パズズ/蜂王/パピルサグ/蜚/鼻孔の虫/人魂さそり/火間虫入道/ピュラリス/腹中虫(腹の虫)/ブラックウィドウ/平四郎虫(オオガ虫/善徳虫)/ベーヒアル/ベルゼブブ/ペレシト/賁
- マンティスマン/水蜘蛛/ミニョコン/ミュルミドン/ミルメコレオ/百足女房/ムスカ・マチェッダ/ムリアン/ムリロ/モス/モスキートマン/もみ
- ヤウシケプ/ヤプパン/ヨーウィー/夜雀
- リオック/ル・カルコル
- ワーム/ワウォンデーアメグ
※「針聞書」の虫は該当記事へ。
※18世紀まで、中国では哺乳類、鳥類、魚類以外の漢字で虫偏が付く動物は全て虫だった。
水木しげる氏著書の書籍での解説
城に隠された財宝などを守っており、財宝を狙って城へやって来た者の前に姿を現し襲い掛かるとされており、どうやら手足の無い蛇、もしくは環形動物の様な容姿をしたドラゴンの一種であるワームのことを解説している模様。詳細はこちらで。
関連イラスト
関連タグ
姫国山海録:日本各地の妖虫を記録した肉筆本。
針聞書:妖虫が登場する戦国時代の東洋医学書。