謝豹虫
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しゃひょうちゅう
中国に伝わる人の恥ずかしい、畏れ多いという気が凝り固まって生まれるという虫。
中国の伝説にある虫で、唐代に書かれた怪談集『酉陽雑俎』において単に謝豹(シェバオ)という名で記載され、その姿は蝦蟇のような丸い獣であるとされていた。
人が感じる恥ずかしい、畏れ多い、申し訳ないといった感情(気)が凝り固まって、地中に生じるのだという。
普段は陝西省の地中に棲んでいるが、工事などで掘り出されると恥ずかしいと頭を抱えるような格好をし、そのままにしておくと恥じらいのあまり死んでしまうともいわれている。
またこの地方に棲む謝豹鳥(一説にはホトトギス)という鳥が天敵であり、その鳴き声が聞こえただけで、なんと脳が破裂して死んでしまう。
日本では江戸時代に書かれた『唐土訓蒙図彙』で紹介されており、妖怪絵巻などに描かれているはぢっかき(はぢかき/はじかき)という妖怪のモデルになったといわれている。
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