概要
中南米(キューバ、ニカラグア、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン)に出現するといわれるワーム型のUMA。
「Minhocão」とはポルトガル語でミミズの意味。
非常に巨大だとされ、一説には全長45メートル、胴体直径3メートルに達するという。
体色は黒く、体表は鱗状で、頭部にはヒゲや触手に似た一対の突起をもつとされる。
普段は水中で生活するが地中や地上の活動も可能。その大きさから移動すると地は抉れ川の流れが変わるとも伝えられている。
正体は主になんらかの脊椎動物と推測される。
鱗状の体表という点からミミズトカゲ、地底や水中で活動し黒くひげを持つという点からアシナシイモリなどが候補に挙げられるが、いずれも小型で、ミニョコンの大きさの推定が盛られている可能性を考慮しても正体とは言い難い。
巨大アシナシイモリ説は未確認生物学者カール・シューカーが特に支持しており、大きさ以外はミニョコンと同じだという(ミミズ型の脊椎動物、水棲あるいは地中棲、体表に皮骨鱗をもち、触手と呼ばれる一対のヒゲを持つ)。
また、大きさの問題は解決していないが植物学者オーギュスタン・サンティレールと博物学者フリッツ・ミューラーは肺魚ではないかと推測した。
未確認生物についての調査考察を行なっている“未確認生物学者”のベルナール・ユーヴェルマンは絶滅した哺乳類のグリプトドンではないかとしているが、こちらも形態や行動は大きく異なっている。
報告の歴史
1849年
死んだミニョコンの目撃。1878年ミューラーの報告ではじめて紹介される。
1878年
2月、フリッツ・ミューラーが科学誌ネイチャーに初めてミニョコンの存在を報告。巨大なワームで、全長46メートル幅4.6メートル、体表は骨の鎧に覆われていると報告した。
同年5月、ミューラーはミニョコンの死骸をヨーロッパに持ち込もうとしたというが、結局どうなったのかは不明。
創作での扱い
- 地の底ふかく
『ガンダムエース』2004年1月号に掲載された西川魯介による読み切りギャグ漫画。
ジャブロー探索に赴いたザク小隊が掘り当ててしまったのは...
なお雑誌側のモビルスーツと怪獣が戦うネタはNGという方針によって、舞台は超未来で遺跡発掘という設定となった。