概要
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に縁の下から現れた首の長い入道が、行燈の油を舐めている様子が描かれている。
石燕による解説によると、怠け者であった人間が死後転生した妖怪で、夜なべをして仕事をしている者がいると行燈の火を消したりして邪魔をすると書かれており、昭和や平成の妖怪辞典にも同様の解説がされている。
妖怪研究家の多田克己は「火間(かま)」は釜や窯などの台所用品、「火虫(ひむし)」「燈蛾(ひとりむし)」はゴキブリの異名であることから、残飯や行燈の油を舐めるゴキブリを指していると分析している。
また石燕の解説には江戸時代にあった「へのへのもへじ」のような文字で入道を描く言葉遊び「ヘマムシヨ入道」の一文字を変えたものであるとの記述がある。
創作での扱い
地獄先生ぬ~べ~
#188「なまけ妖怪ひまむし入道の巻」に登場。
怠け者の男が生きたまま転生してしまった妖怪で見た目は某恐竜の子供のような姿。働いているものの仕事を邪魔する妖力を持つ。元に戻るには働くしかないのだが…
ぬらりひょんの孫
京妖怪に所属する妖怪として登場。ほぼモブ。
ゲゲゲの鬼太郎
2期鬼太郎第37話「地相眼」にモブとして登場。