一つ目入道
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ひとつめにゅうどう
目が一つの大入道の妖怪。または佐渡島の加茂湖の主。
日本各地の民話や伝承に登場する一つ目の大入道で、見越し入道の一種であるといわれる。
また、妖狐や化け狸などの変化の術を持つ者がこの姿に化けて人を脅かすともいわれ、『稲生物怪録』に描かれたものの正体は狸である。
和歌山県に伝わる話では、若者が旅の途中に立派な行列に出会い、木の上からそれを眺めているとやけに大きな駕籠から、身の丈1丈(約3メートル)の一つ目入道が出てきて木に登ってきたので、慌てて頭を刀で切りつけると行列ごと消えたという。
僧形であるという起源は比叡山に伝わる、修業を怠る僧の前に現れては睨んで戒める、もしくは追い出すといわれる一眼一足法師にあるという説がある。
この妖怪の正体は厳しい戒律で僧たちを律していた、第18代天台座主の良源もしくは19代尋禅の霊であると伝わる。
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