もしかして→藍坊主
概要
鳥羽石燕の『画図百鬼夜行』にある妖怪。ただし解説は一切なく、そのため具体的にはどのような妖怪だったのかは不明。
石燕が描いた青坊主は一つ目でザンバラ髪、無精ひげを生やした身だしなみの悪い格好で、法衣を着崩している。その法衣と草庵の軒先に佇んでいること、そして「青坊主」という名から、未熟者(青二才)の生臭坊主を揶揄したものではないかと言われている。
一方で日本各地に同じ「青坊主」と言う妖怪の伝承が存在する。
岡山県では「留守にした家に出現する妖怪」として語り継がれている。また山口県では、山の神が小僧の姿を借りて相撲を取りに現れるものが青坊主と呼ばれている。
創作における青坊主
蒼坊主を参照。
また、原作漫画版では見越し入道が石燕の青坊主のデザインをモデルに描かれている。
青坊主をもとにしたオリジナル妖怪「青田坊」がメインキャラとして登場。
傘を被った僧形の美青年。⇒青坊主(阴阳师)
- 妖怪大戦争(1968年版)
バビロニアの吸血妖怪「ダイモン」との戦いで「油すまし」を補佐する、身軽な身のこなしの青い妖怪。2005年版の妖怪デザインを担当した韮沢靖はこの妖怪が『電撃戦隊チェンジマン』の「副官ブーバ」(プレデターの元ネタ)のデザインに影響しているとの説を述べている。
学校の怪談では
学校の怪談でも同名の妖怪が登場するが、こちらは便器からこちらを睨んでくる青白い妖怪となっている。