概要
メソポタミア神話に伝わるララク市を守護する神。
最高神であるエンリルの子であるといわれ、ニンイシンナ女神を妻としている。
名前の意味は「射手」もしくは「サソリの尾」であるといわれており、ヘレニズム文化ではメソポタミアの星座のひとつとして蠍の尾をもつ、馬の身体に射手の上半身を持つ姿で描かれ、その姿が古代ギリシャに渡って射手座となり、ひいてはケンタウロスのモデルとなったといわれている。
バビロニア神話に登場する蠍人間である魔物ギルタブリルと混同されることもあるが、まったく異なる存在である。
創作での扱い
女神転生シリーズ
初出は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』で種族は”聖獣”。金子一馬により髑髏の顔の蠍という姿で描かれた。トラエストの利用価値が高い縁の下の力持ちである。『真・女神転生』や『魔神転生』にはディテールアップした姿で登場。
『真・女神転生Ⅱ』ではエジプトの蠍の女神セルケトの色違い。『デビルサマナー』以降は二足歩行となり種族も英雄神が所属する”幻魔”となった。
ペルソナシリーズでは「4」にアルカナ「皇帝」のペルソナとして登場(最高神エンリルの息子という伝承が由来か)。口調はいわゆるマッド系。
なお、『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』や『ペルソナ4』、『真・女神転生トレーディングカードゲーム』などの解説文はなぜかギルタブルルのものになっている。
パワプロクンポケット
「パワプロ12」の秘密結社編のボスとして登場。