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タンムズ

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たんむず

メソポタミア神話のイシュタル、シュメール神話のイナンナの配偶者。※メイン画像は悪魔モチーフのキャラクター

概要

タンムーズタムズとも呼ばれるメソポタミア神話(アッカド)の女神イシュタル、またはシュメール神話イナンナの配偶者とされる神で、シュメールの牧羊神ドゥムジを起源としているといわれる。

妻とは非常に仲睦まじかったが、猪の牙によって命を失ってエレシュキガルの支配する冥界に赴くことになり、それをイシュタル/イナンナが救出する「冥界下り」の神話が有名である。

バビロニアでは暦でタンムズの月というものが制定されており、彼は太陽神でもあり植物の実りを象徴していることから、冥界に赴いている間はになり、救出されるとになるとされた。

ただし、ドゥムジ=タンムーズが太陽神の性質を持つことは確かだが、別にウトゥなど、正統(公式)な太陽神がいるので、ドゥムジ=タンムーズが太陽神であることは、神話上は強調されない(=隠されている)。

イナンナの夫であるドゥムジは、同じく太陽神である義兄の、金星神イナンナの兄の太陽神ウトゥと仲が良く、イナンナの花婿選びの際に自分を推してもらったり(イナンナはもう一人の花婿候補であるイケメンのエンキムドゥの方を気に入っていた)、怒ったイナンナから逃げている時に助けてもらったりしている。

フェニキアに伝わったものはアドニスと呼ばれ、ギリシャ神話に取り入れられた。

悪魔のタンムズ

妻であるイシュタル/イナンナ性愛も司っており、彼女らとの関係は後代に勃興したアブラハムの宗教にとっては淫らなものであると非難された。

妻のイシュタルはアスタロトに零落したという説も存在し、タンムズ自体も神話で敵対していた蠍人間ギルタブリルと同一視され、の姿の悪魔とされるようになったという。

ジョン・ミルトン著の『失楽園』において堕天使の一柱であると描写され、ヨーハン・ヴァイヤー著の『悪魔の偽王国』では地獄から派遣されたスペイン大使として紹介されている。

創作での扱い

初出はFCで発売された初代『女神転生』で蠍人間ギルタブの色違いのタムズ名義。

続編『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』では種族”魔獣”で、髑髏顔の蠍の”聖獣パピルサグの色違いとして『真・女神転生』『魔神転生』に出演した。

※このイラストはパピルサグ

また『偽典・女神転生』『ラストバイブル』では蠍人間の姿で登場している。

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