概要
アメリカ合衆国のニュージャージー州にあるハケッツタウンを流れる、マスコネットコング川やステファンズ州立公園で目撃された体長が6~8フィート(約1.8~2.4m)もあるカマキリのような怪生物。
目撃者によると上記の川で釣りをしていたときに、川の中に人影が見えたので地元の漁師であると思ってよく見てみると、背が高くて細い腕を持ち、透明感がある淡い茶色をしている謎の生き物であったのだという。
また頭が逆三角形で小さく、まさにカマキリを思わせるためこの名で呼ばれるようになった。
その生物はすぐに逃げ出してしまうので、危害を加えられた者はいないといわれている。
なおカマキリなどの昆虫であったとしたら、このサイズだと自重を支えることができないため、カマキリに似た姿の未知の水棲生物や実験動物、もしくは宇宙人や宇宙生物ではないかと言われている。
豪州のマンティスマン
数百年前から豪州(オーストラリア)の人々が恐れている変身能力を持つ妖怪で、現地の言葉ではカマキリ男という意味のナマラカインと呼ばれている。
顔には大きな歯が生えたぱっくりとした口だけがあり、身体は痩せ細っており腕は名前の通りカマキリのようである。
この妖怪は人を襲うが、その際に3体に分身して惑わせ、哀れな犠牲者の首をスッパリと切って殺して身体から食べてしまうのだという。
なおこの妖怪がたちまち逃げだしてしまうという天敵としてギギと呼ばれる毒蠍の妖獣も伝わり、硬い身体には鎌での攻撃は通用せずに折られてしまうこともある。
この妖怪は山内重昭氏や中岡俊哉氏らによって昭和時代の妖怪事典で紹介されたが、ナマラカインについては1960年に角川書店から出版された『図説世界文化史大系〈第2〉世界の民族』に記載されており、それによると元の伝承では3人組で現れる女の悪霊であったとされる。