概要
1938年にコンゴ共和国において、トラックに乗った英国人夫婦の前を横切る姿が目撃された4~5フィート(1.2~1.5m)もあるこげ茶色の巨大な蜘蛛であるという、珍しい節足動物型の未確認生物である。
卵はクリーム色で、タランチュラほどもある孵化した子蜘蛛は黄色で、腹は紫色という毒々しい姿をしているとされる。
その奇妙な響きの名前の意味は、現地に住むピグミー族の言葉でそのまま「巨大な蜘蛛」という意味であるという。
1890年にウガンダ・ニアサ湖周辺で巨大な蜘蛛の巣にかかり、巨大蜘蛛の群れに噛まれて同伴していたポーターが毒で死んだと、宣教師アーサー・サイムズが報告しているが、これも同様な生物であると思われる。
また1942年にパプアニューギニアで子犬ほどの、1948年にはアメリカ・ルイジアナ州でたらいほどのサイズの蜘蛛が目撃されており、2001年にはカメルーンでこのUMAのものといわれる巨大な蜘蛛の巣が発見されている。
※イメージイラスト
現在確認されている最も大きいと言われる蜘蛛・ゴライアスバードイーター(ルブロンオオツチグモ)は足の長さまで含めると約30㎝、化石種であるメガラクネは90㎝もあったといわれるが(実は近縁の水棲生物ウミサソリの欠損化石であった)、ここまで大きい蜘蛛は知られていない。
なおこのUMAのサイズは生物学的、構造学的に外骨格生物が地上で自重を支えることができる限界を超えている。そのため目撃者の恐怖心などにより大きく見積もられているだけで、実在していたとしてそこまでは大きくないと考察されている。
創作での扱い
怪獣やUMAが実在する世界を描いたSF小説で、短編『トワイライト・テールズ』のアフリカを舞台とした一遍「怪獣無法地帯」にモブとして登場している。