概要
約3億年前の石炭紀後期に生息した、体長約54cmと推測される中型ウミサソリ。
頭の甲羅は正面が出張って、腹面から数本(おそらく4対)の長い脚が伸びる。前脚だけ何らかの突起物が生えている。背中の中央に変わった円盤状の甲羅を持つ。
残りの後半身は不明だが、比較的完全な近縁種の化石を基に、一連の短い体節と三角形の尾があったと推測される。
メガラクネは上述のパーツしか知られておらず、これらは一見して巨大なクモにも見える(正面の出っ張り→クモの牙、円盤状の甲羅→クモの腹部)。学名「Megarachne」の意味は「巨大なクモ」で、これは本種類の不完全な化石が、最初が巨大なクモと誤解されたからである。
化石が不完全の故生態も推測しにくい。海洋には生息していなかった(淡水性?)ことと、近縁種と同様脚の突起物で泥から餌を集めていたのでは、としか言えない程度である。