概要
pixivではアボリジニの伝承の姿の作品が多く投稿されているが、現在「ヨーウィー」と言うとUMAのことを指すことが多い。
伝承のヨーウィー
※メイン画像
昆虫の脚、トカゲの頭と体に蛇の尾を持つと伝わっている合成獣で、洞窟の奥に住み、夜になると這い出してきて家畜を襲って食べると言われている。
足音がカサコソカサコソと騒々しいので、狩人たちが聞こえた場所に急いで向かって捕獲しようとしても、とても素早いために捕まえることは出来ないといわれている。
UMAのヨーウィー
※女体化イラスト
UMAとしては全身茶色の毛に覆われた、成人と同じ位か3m程もある獣人で、主にオーストラリア南東部において1795年頃から移民による目撃例がある。
元々はアボリジニが「ガバ」と呼んでいた存在で、移民達は『ガリバー旅行記』に登場する毛深い人型種族からとった「ヤフー(Yahoo)」と呼んでいた。それがいつ頃からか「ヨーウィー(Yowie)」と混同されて定着した様である。
1912年には目撃したというチャールズ・ハーパー氏によって、凶暴そうな猿人のようなスケッチが描かれその姿が一般化した。
その後、1970年に、オーストラリアの未知動物研究家であるレックス・ギルロイ氏が、ブルーマウンテンで1.5mほどの大きさの甲高い鳴き声をあげる獣人と遭遇したとの報告を行い、1976年頃にもいくつもの目撃例があったと言われる。
なお、ギルロイ氏は原人であるメガントロプスの生き残り説を唱えている。
この他オーストラリアでは、ジュンジュディーと呼ばれる小柄な猿人のようなUMAも目撃されているが、ヨーウィーの子供ではないとされている。
また、オーストラリアには3万年ほど前までEMA (絶滅未確認生物)として、ウサギに似た顔の身長が3m近くあったというジャイアントカンガルーが存在したといわれ、1978年には生きた個体の目撃例があるが、これもヨーウィーと同一視されることがある。
※疑人化イラスト
このUMAはオーストラリア国民にとってのご当地キャラとして愛されているようで、チョコエッグ系の食玩の元祖であるという「ヤウイ」のマスコットにも採用されている。
現代の創作における扱い
アボリジニの伝承を元にしたトカゲ系か昆虫系のモンスター、もしくはドラゴンとして登場することが多い。
- 女神転生シリーズ
初出は『デビルサマナー』で、種族”妖虫”の中堅として虫の脚を持つ白蛇のような、アボリジニの伝承を元にした姿で登場した。 →妖虫ヨーウィー
レベル3の地属性である爬虫類族。相手ターンのドローフェイズをスキップする効果モンスターであり『遊戯王DM』の「闇遊戯vsビッグ1」戦で大下が使用した。
『ファイナルファンタジー10』の「盗まれた祈り子の洞窟」登場する種族トカゲのモンスターで通常攻撃に沈黙+石化の付与能力を持つ。
『ファイナルファンタジー11』では「クフタルの洞門」に出現する、緑色のラプトル族のノートリアスモンスター。