百足女房

むかでにょうぼう

滋賀県甲賀郡に伝わる異類婚姻譚。

概要

滋賀県甲賀郡に伝わるという異類婚姻譚。

昔々、百足の黒い身体に赤い脚を可愛らしく美しいと思った人がおり、「むかでを嫁さんにほしい」と言っていたという。

すると本当に嫁に迎えることができたが、脚が多かったために草履をたくさん作ることになってしまい、結局離縁することになってしまった。

百足の登場する昔話には「むかでのおつかい」や「むかでの医者迎え」があるが、笑い話であるそれらとは違い、この話は人と結婚するだけではなく、理想と現実の相違から結局は離縁してしまうという考えさせられる寓話である。

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