ウェルフィン
うぇるふぃん
イヌ科の要素を強く有している故か嗅覚がとても鋭く、臭いで相手を追跡したり嗅ぎ分けることができる。
悪知恵の働く小悪党タイプで、頭の回転自体も速い。しかし、猜疑心が非常に強く、それが災いして、深読みによる誤認や咄嗟の判断力の低下に繋がってしまっていることも多い。
※以下ネタバレ
ザイカハル
人間だった頃の名前。NGLに所属していて、イカルゴとは仲間同士であった。
また、唯一ジャイロに対してだけは心を開いていて、自分が仕える王であると認めていた。
宮殿地下でイカルゴと戦うが、命を惜しまない彼の覚悟と気迫に押されあっさりと降伏する。
その後イカルゴとの会話で、自分が信じた本当の国と王を思い出し、NGLを滅亡させたキメラアントこそが自分達の敵であると認識。憎悪の念を抱くようになる。
しかし、帰還した当の王を前にその圧倒的実力差と、折り悪く一時的に記憶がなくなっていた事による不機嫌、そしてモントゥトゥユピーが(とある理由で)眼の前で死んだのを感じ取られていた事による殺害の疑いとそれに対する殺意を直近で浴び、何かを隠している事や上記の敵意を念で読み取られ一切の誤魔化しが不可能になった状況に絶望
そのストレスから直前までまさに狼と言った風貌だったにもかかわらず、
老いさらばえ病気になった老犬の様な風貌に一気に老衰。
助かるため、この場を乗り切るために王に許されたたった一言を絞り出すためにその混乱の最中死に物狂いの全力で思考し続けた結果、無意識のうちに、自分でも意味のわからない、通常なら選び得ないある単語を口にする
「コムギ……?」
「!!!!!」
結果、王は記憶を取り戻し、その報いとしてウェルフィンに何もせずに立ち去った
「俺の王はジャイロ唯一人!!貴様はッ!貴様等は!!敵だ!!俺達の!!」
「そうか、会えるといいな」
その後はエピローグで登場ビゼフ長官やヒナ、レイナとブロウーダを回収、レイナとブロウーダをレイナの村に送り届けた後、「自分は王から生き延びた、絶対に助からない状況すら乗り切った、ならあとはもう余生だから何も怖くない」と車に乗り三人でジャイロを探すため何処か(流星街)に走り去っていった
卵男(ミサイルマン)
念で具現化したミサイルを放ち、敵の体内に『黒百足(クロムカデ)』を植え付ける能力。
背中に装着したミサイルランチャーから一度に4発のミサイルを発射する。ミサイルには追尾機能があり、対象者(ねらい)に命中するまで追い続ける。このミサイル自体に殺傷力は無く、植え付ける『黒百足』は一発につき一匹である。
発動条件はウェルフィンが相手に対して質問か命令をすること。これに対して対象者(ねらい)が偽ったり逆らったりした場合に、攻撃が可能になる。誰かに対して呼びかけれていればいいので、ウェルフィンが相手が認識できてなくても攻撃は可能である。
名前の由来は冨樫先生が大ファンの小説家平山夢明氏の作品『ミサイルマン』『卵男(エッグマン)』から。
黒百足(クロムカデ)
ウェルフィンに対する反抗心を糧にして成長する念獣。彼の念によって創られた生物である。
彼の命令に背いたり、危害を加えようとすれば、宿主の体に激痛を与え、最終的には体を突き破り死に至らしめる。
反抗心の中でも、ウェルフィンに対する殺意は黒百足を最も大きく成長させる。
しかし、ウェルフィンと戦った相手が殺人を躊躇する相手だった為にその即死能力は発揮される事なく手足を撃たれて動きを封じられてそのまま戦闘不能になった。
ウェルフィンは黒百足の解除方法を設定していなかったが、実は黒百足はウェルフィンの心に呼応しており、本人が弱気になったり本音を語ると、虫は苦しみやがて死ぬ。
念能力は自身の都合のいい欠点の無い能力を設定しても、本人が知らない解除方法や欠点が設定されたりするので決して万能ではない事が分かる事例を現わすエピソードでもあった。